※本稿は、Mona Nomura(もえ/@mona)によるゲスト寄稿だ。彼女はサンフランシスコ・ベリアで育ち、ロサンゼルスに短期滞在しながら、ニューヨークで約11年生活した。これまで、常にテクノロジー、スタートアップのメンタリングやアドバイスに関わってきた。最近、東京に移住し、日本での生活を初めて楽しんでいる。イベントで彼女を見かけたら、ためらわずに声をかけてほしい。
アメリカでは、この数年間で旅行関連スタートアップが急増した。日本では、Trippiece やあそびゅーが、昔ながらの独占的な旅行業界をディスラプトしようとしている。
Trippiece は、Gogobot に最も似ているサービスと言えるだろう。多くの人が知るように、Gogobot はアメリカでは最もユーザ訪問数が多い旅行スタートアップで、2013年現在、AirBnB や Hipmunk をも抜いている。
Gogobot は旅程を作る上でソーシャルグラフを利用するが、Trippiece はユーザ生成コンテンツにスポットを当てている他、大手旅行代理店と提携している点で、Gogobot よりも一歩先を行こうとしている [1]。
2011年3月のローンチ以降、同社のユーザ数は5万人を超えた。しかし CEO は彼らのロードマップを達成するには、まだ長い道のりがあると語っていた。リピートユーザは30〜40%で、全ユーザの6割以上がモバイルからアクセスしており、彼らは日本の旅行者のニーズに合致していると言えるだろう。
日本のインターネットユーザの行動は急速に変化しており、消費者は今までになくモバイルを使うようになった。アナリストは、2014年までに全ユーザの60.2%がスマホに切り替えるだろうと予測している。Trippiece は、ユーザの多くがモバイルを利用しており、このスマホシフトの先を行っていると見ることができる。
あそびゅーは、アドベンチャー体験サイト Zozi の初期に似ている。あそびゅーは460以上のパートナーと提携しており、中でも最大なのは Yahoo トラベルとの提携である。スカイダイビングやアイスクライミングのようなニッチで従来にはなかった旅行体験から、イルカと泳げる楽しい体験まで、ユーザの興味を満たそうとしている。残念ながら、あそびゅーの収益やユーザ数についての情報は無いが、今後詳細な情報が得られれば、本サイトでお伝えしたい。
Trippiece、あそびゅーの両者に、火曜日の Japan Startup Award での健闘を祈りたい。
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