Eureka、携帯画面に広告を表示して無料通話時間をゲットできるインドのサービス

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インド拠点のEureka Mobile Advertisingは企業が携帯画面に広告を出せるようにしている。携帯電話ユーザはこのオプトインサービスによって無料通話やディスカウントを得ることができる。

モバイル広告と押しつけがましいコミュニケーションの垣根が低くなる中、企業はユーザとデバイスの間でのバナー広告にとどまらないコミュニケーションをデザインすることが不可欠である。これは可能なのだろうか?

Eureka Mobile AdvertisingのCEO兼設立者Rahul Jayawant氏の答えはイエスだ。同社は画像やファッションのビルボード広告などのマーケティングコンテンツを携帯画面に表示させることで企業がマネタイズできるよう支援している。

では、直接広告を提供するために通信接続プロバイダのサービスをクライアントは直接利用することはできないのだろうか?Jayawant氏はEurekaがオプトインサービスであることを強調している。ユーザが広告表示に対して同意すれば利用できるのであって、押しつけがましいわけではないのだ。

仕組みは?

ユーザはEurekaモバイルアプリをダウンロードしてアカウントを作成し、お気に入りを選ぶ。

電話を開くとすぐに画面一杯に広告が表示される仕組みになっているが、この設定を解除することも可能だ。携帯電話ユーザは、広告主が打ったビルボードの広告を見るのと似たような感覚で、携帯画面に表示されたブランドイメージ広告を見ることになる。しかしそれは自分の携帯電話で見るという点から、ユーザの都合にも委ねられている。

デバイスはその性質上、個人的に利用されるもので標準的な測定基準も十分に確立されてない状況だが、企業側はこのモバイル広告方式で売上を大きく伸ばすことができるのだろうか?

Jayawant氏は、Eurekaの最大の強みは関連性であるとe27に語っている。

「私たちはアプリを使ってユーザの興味に関して情報収集しています。広告は強制的に送られるのではなく、事前に本人の許可が必要なオプトイン方式です。ユーザ側からより多くのデータ提供があれば、より正確な対象設定が可能になることはユーザには伝えております。今後、ユーザに関連のある広告を提供するために行動分析を利用する予定です。」

現在同アプリはAndroidでのみ利用可能だが、間もなくiOSやSymbianでも利用できるようになる。ユーザをさらに取り込むために同モバイル広告アプリは30日ごとに無料通話時間を付与したり、割引を適用するユーザ向けの特典プランを用意している。

事前に許可が必要なオプトイン方式の広告サービスのため、広告インプレッションや投資効果(ROI率)を把握することができ、企業側は広告が配信されユーザに見てもらえたことで納得もできる。

「クリックスルー率(CTR)は世界的に約1~2%ですが、Eurekaの場合は平均で22%です。また、顧客エンゲージメント率も同様に41%を超えています。これは非常に励みになります。」

とJayawant氏は熱く語った。

Eurekaの主要なクライアントには、飲料ブランドCoca-Cola、QSRチェーンDominos、Kotak Bankがある。Eurekaは今年5月に試験的にローンチされ、インドのHNIによるシードファンドを受けた。Eureka Mobile Advertisingはさらなる資金調達のためベンチャーキャピタルと交渉中である。

インド以外への進出計画は?

「次の四半期にイギリスとアジア太平洋地域に進出する予定です。インドでの成功をふまえれば、国際的な市場においても良好な反応を得られる望みは高いと思っています。」

とJayawant氏は結論づけた。

【原文】

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