Rocket、Groupon出身者たちがマレーシアで金融商品比較サイトCompareHeroをローンチ

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ローン価格の比較は家計を計画するにあたって有用だ。ところが、これのためには銀行にわざわざアクセスして詳細を調べる必要があり、骨が折れる仕事となっている。そこで登場したのがマレーシア発のCompareHeroだ。

同プラットフォームはクレジットカード、ローン、保険、モバイル・インターネットプランまでも1ヶ所のサイトで比較することができる。設立から最初の数ヶ月で1万以上のユーザを獲得している。

CompareHeroは、マネージングディレクターのGerald Eder氏(Zalora Thailandの前共同設立者兼マネージングディレクター)、マネージングディレクターのFloyd Sijmons氏(Groupon EMAの前経営戦略部門ヘッド)、コンテンツ部門最高責任者のZee Fakier氏(Grouponの前責任者)によって設立された。

同サイトはベテランの財務担当者や熟練したコンテンツライターが持つ社内の専門知識を活用してこれらの比較サービスを補完し、ユーザエクスペリエンスを最大化している。

CompareHeroでは、キャッシュバック、ポイント、航空マイレージ、低金利、手数料ゼロの送金などカテゴリーごとに取引をソートできる。そして、特典、送金、年間手数料、クレジットカード金利などユーザの好みでソートが可能だ。さらにFAQ、用語集、初心者向けのクレジットカード使用ガイドも掲載されている。

複雑なマレーシアの市場がニーズを生む

Gerald Eder氏によると、マレーシアでは医療保険などのファイナンスに関する重要な情報が容易には手に入らないことに気づいたという個人的な発見から、このアイデアが生まれたという。

「市場規模とその複雑性が、消費者が利用できるサービスをわかりやすくまとめた比較サイトのニーズを生み出しているにすぎないのです。多くのプロバイダーによる様々な商品、不透明な情報やウェブサイトの中から正しい金融商品を見つけるのはとても難しいことです。」

とEder氏は語る。だからこそCompareHeroのアイデアと、アジア地域における人々の生活に変化をもたらすポテンシャルは、ここに根付き始めたのだ。

マネタイズ

ユーザはCompareHeroを無料で利用できるが、同社はStandard Chartered、OCBC Bank、Alliance Bank、TuneTalk.comといった80以上の「信頼できるパートナー」と提携し、ユーザにこれらパートナー企業をお勧めすることで収益を上げている。また、このようなレコメンドが売り上げにつながった場合にもコミッションを得ている。

今後のプラン

同プラットフォームはマレーシアだけでなくアジア全域に向け積極的にビジネス展開していくことを計画している。多くの金融商品を比較できる比較用エンジンを開発していくほか、重要な金融商品の購入時に公正なアドバイスを提供できるソースになることを目指している。

さらに同社は重要なコンテンツのシンジケート組成や、より多くのマレーシア人にアクセスするためのマーケティング拡大戦略も実施していく予定だ。

CompareHeroのほか、マレーシアの金融比較スタートアップにはiMoneyがある。これは住宅ローン、クレジットカード、個人向けローン、固定金利預金、自動車保険、個人向け事故保険を比較するサービスだ。

【原文】

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