Japan Startup Awardにノミネートされた2つのフリマアプリ、Frilとメルカリを比べてみる

by ゲストライター ゲストライター on 2013.12.6

Yiling Ding※本稿は、Yiling Ding(一零)によるゲスト寄稿だ。彼女はシンガポール、香港、ボストンに住んだ経験があり、現在は東京在住。日中はスマホアプリの開発業務に従事し、夜は熱烈なオンラインショッパーと化す。日本のモバイルコマースの将来に関心を持っている。


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この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、Japan Startup Award にノミネートされたスタートアップのレビューの一部だ。

最近、日本では複数のフリマアプリが話題を呼んでいる。毎日フリマSTULIO に加え、Japan Startup Award にノミネートされている Frilメルカリなどだ [1]。ヤフオクに代表されるような、以前からあるPCで使うことを前提とした C2C プラットフォームとは異なり、新出のマーケットプレースはローンチ当初からモバイル先行の戦略を取っている。

Fril とメルカリは共に、モバイル版しか存在しない。売り手は、写真の撮影、出品、落札時の連絡など、販売に必要な一連の操作を、アプリ上でシームレスに完結できる。

出品掲載は数分で完了し、両アプリ共、販売成立時には10%の手数料と基本料金を徴収する。それぞれのシステム上で決済が可能だ。

Fril とメルカリでは決済環境が備わっているため、買い手がコンビニ、銀行ATM、クレジットカードで決済できる。売り手に対しても、出品、配送、代金の受け取りを簡素化している。従前からのプラットフォームに比べて、ユーザエクスペリエンスが簡単で、比較的手間がかからないようになっている。

Fril とメルカリの違い

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Fril とメルカリは機能面では似ているが、いくつか違いもある。Fril(写真右)は10〜20代の女性をターゲットにしていて、特に女性ファッションにフォーカスしているが、他方、メルカリ(写真下)は男女のファッションから家電まで、幅広い分野の製品を扱っている。

Fril はターゲットを絞ることで、ガーリーな色づかいのビジュアルイメージの採用を可能にした。ブランド名検索、ショップページのカスタマイズ、他ユーザのフォローなど、ファッションと相性のいい機能を提供している。

メルカリはファッションにフォーカスしていないが、売り手と買い手の間のセキュリティを重視することで差別化している。決済時には、買い手から一度メルカリが代金を預かり、双方が確認しあってから売り手に代金が転送されるエスクロー決済を採用している。

中国最大のEコマースプラットフォーム Taobao(淘宝)も似たようなシステムを採用しており、C2C取引で信頼が損なわれる要因をうまく排除している。

フリマアプリにおける、決済機能の重要性

サイバーエージェントが提供する毎日フリマと、シンガポールの Carousell は、共にモバイルのみのフリマアプリだ。毎日フリマ、Carousell、Fril の3つに共通するのは、フォロー機能だ。毎日フリマでは、ユーザがショップページをカスタマイズできる。

Fril とメルカリを躍進させたのは、自前の決済システムだろう。毎日フリマと Carousell は決済のやりとりを、買い手と売り手に任せている。Carousell は両者が直接会って商品を受け渡しすることを推奨しており、このため、買い手はアプリ上で、近所の売り手を検索できるようになっている。

毎日フリマや Carousell のモデルの優位性は、買い手と売り手の間で交渉ができるようにしている点だろう。この点において、この2つのアプリは、オフラインのフリマ体験を、オンラインでも忠実に再現していると言える。しかし、簡単で手間のかからない方法を望むユーザにとっては、Fril やメルカリの方が使いやすいだろう。

メルカリ
メルカリ

  1. Japan Startup Awardは、12月10日に受賞者が発表される。 

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