風の動きを可視化する「Tokyo Wind Map」がバージョンアップ、世界版「Earth」が公開

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ライブ版は「earth.nullschool.net」から参照できる。

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

数週間前、私はここ東京で、奇才を放つ Cameron Beccario とビールグラスを交わすことができた。[1] 彼は最近、よくできた D3 Java Script ライブラリを使って、公開風速データを可視化した地図「Tokyo Wind Map」を開発した。THE BRIDGE をよく見ている読者なら、我々が以前公開した Japan Internet Map で、この JavaScript を使っているのに気づいているかもしれない。とてもよくできたツールだ。

その夜以降、Cameron はプロジェクトをより大きな展開へと開発を進め、最新プロジェクト「Earth」を公開した。Tokyo Wind Map を初めて見たとき、私は開いた口がふさがらなかったのだが、Earth は新しいレベルに達しており、世界中の現在の [2] 天気の状態(晴れか曇りか)が、よりわかりやすく表現されている。Cameron は単に JavaScript を学ぶためにこのプロジェクトに着手したとのことだが、彼は次のように語っている。

以前見た US Wind Map が素晴らしかったので、それに習って、JavaScript を学ぶかたわら、東京版が作れると思ったのです。東京版が完成すると、次は世界版を作りたいと思うのは自然な流れでした。世界版はこれまでに見たことがありませんが、地球上の空気の流れを見る上で便利だと考えたのです。木星や土星の素晴らしい写真がそうであるように、雲の動きは何が起こっているかを教えてくれます。風と海の動きだけを見れば、Earth はまさに木星や土星の写真に匹敵するものなのです。

Cameron の作ったサイトは、公共のためにデータがウェブ公開されたときに生まれた産物の好例だ。

表、バイナリファイルなど、この種のデータは、目には見えにくい状態で公開されているが、ドアは開かれています。この東京の大気汚染計測のデータのように。しかし、これまでは可視化する方法がありませんでした。

幸運にも、Cameron は方法を見つけた。彼が創り出したインタラクティブな世界は、他の地域をも探索させてくれる。地球上で風がどのように動いているか、必要ならズームインすることもできる。彼の書いたコードを見たければ、GitHub で公開されている。Facebook 上にあるのプロジェクトのページを「いいね」しておけば、問合せをすることも可能だ。

日本で D3 を使っている人がどの程度いるかわからないが、もし D3 を詳しく知りたければ、Mike Bostock の Github ページの日本語の紹介が訳に立つだろう(Mike は、D3プロジェクトの開発者だ)。さらに詳しく知りたければ、dotinstall.com にも詳しいチュートリアルが容易されている。

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Cameron が最初に開発したサイト「Tokyo Wind Map

  1. 最近反響を呼んだブログ投稿「日本のウェブデザインはなぜこんなにも世界と違うのか?」の著者の David のほか、私が知る優秀なデータ・スクリプティング・ギークの一人 Søren Jones もその場に居た。もっと出かけなくては…。
  2. 情報はリアルタイムの表示ではないが、元データと同じく3時間毎に更新される。 

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