WeChat(微信)がタクシー呼出アプリのDidi Dache(滴滴打車)と連携、乗車料金の支払が可能に

by Tech in Asia Tech in Asia on 2014.1.8

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それは、すごく速かった。中国の Tencent(騰訊、HKG:0700)がタクシー呼び出しアプリの Didi(嘀嘀打車)シリーズCラウンドで出資してからまだ数日だが、Tencent のメッセージアプリ WeChat(微信)は Didi を使ったタクシー呼び出しを可能にする機能を WeChat に追加実装した。

Tencent Tech(騰訊科技)によれば(Technode による情報提供に感謝)、WeChat の Discover の欄の下にある My Bank Card ボタンを押すと、タクシーを予約できる選択肢が現われる。

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その後、ユーザは目的地を入力し、ボタンを押せばタクシーが呼べる。運転手が呼び出しに応じれば、ユーザは乗車したことをアプリで知らせ、WeChat Payments(微信支付)で支払ができる。当面、WeChat を使った Didi のタクシー呼び出しサービスは北京でしか使えないが、さほど時間を置かずに他地域にも展開される予定だ。

今回の連携は、それぞれの事業分野でマーケットシェアを固めようとしている、Tencent と Didi の双方にとって都合のよいものだ。Tencent は現在、WeChat をマネタイズさせている最中にあり、そのためには、ユーザに銀行口座を WeChat Payments のアカウントに連携してもらう必要がある(社内の類似サービス Tenpay=財付通 と食い合っている)。WeChat Payments は中国で最も人気のあるタクシー呼び出しアプリと連携することで、単なる決済の利便性以外にも利用してもらう理由を与えることになる。なぜなら、そもそも車に乗りたいと思う人が、現金を持ちたくないとは思わないからだ。

タクシー呼び出しアプリに触手を伸ばす巨人は Tencent だけではない。昨年、Alibaba(阿里巴巴)はライバルの Kuaidi Dache(快的打車)と提携し、Alibaba の Alipay Wallet(支付宝銭包)を使ってタクシー料金を支払えるようにした。したがって、Tencent のこの分野への進出は、モバイルコマースをめぐる熾烈な争いの中で、Alibaba に対する仕返しの動きと見ることもできるだろう。先月、WeChat と Alipay Wallet は、映画チケット販売の O2O決済サービスをリリースしている。

Didi は今回のシステム連携により、日常的に WeChat を使っている潜在顧客層にアクセスしやすくなる。WeChat の世界中のアクティブユーザは現在2.7億人で、その多くは中国国内に在住している。

iResearch の調査によれば、Didi は中国のタクシー呼び出し市場の約60%を占めており、登録ユーザ数は2,000万人、登録運転手数は35万人、中国の32都市で利用できる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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