先日、私はたまたまHashtaagという新たな面白いサイトを見つけた。このサイトは、スタートアップ、クリエイティブな人々、イノベーター、および個人が各自のスタートアップアイデアについて、クラウドソースで評価を得られるようデザインされている。
コンセプトは、たくさんのアイデアと新たに得られる評価によってビジネスリスクを軽減し、早い段階で障害を取り除くことを支援するというものである。
Hashtaagを運営するスタートアップはCollisionable Networksだ。同社は設立からわずか8か月で、ニューデリーに拠点を置いている。このチームは昨年10月、IntelとUC Berkeleyが運営する6週間のT2MAプログラム(technology to market accelerator)を修了した。
HashtaagのコンセプトはKickstarterやIndiegogoのようなクラウドソースサイトによく似ているようだが、Collisionable設立者のParitosh Sharma氏は、Hashtaagは資金調達やプロジェクト発進サイトではなくアイデアのための場であると違いを強調する。
「Hashtaagは資金調達前のクラウドソースによる支援の場で、課題に直面しているスタートアップやクリエイティブな個人向けのものです。また、専門家、エバンジェリスト、エンジェル投資家といったバッカーと呼ばれる人々がそれらの問題の解決を支援し、彼らのプロジェクトのリスクを最小化するのです。
私たちはスタートアップやクリエイティブな人々が各自のアイデアに関する問題や障害を共有して、バッカーは各自の持っている知恵を活用して問題の解決を手助けるという需要と供給のプラットフォームとしての役割を果たしたいと考えています。
これでリスクを低減させ、また、スタートアップがアイデアやプロジェクトをよりうまく売り込むことができるようになればと思います。」
アイデアの展開
Collisionable NetworksはUCバークレー校のアクセラレーションプログラムに選抜された14のスタートアップの1つであった。そこで6週間にわたるWebexベースのインタラクティブセッションを受けた。
「このセッションの期間中、私たちは実際の顧客にヒヤリングし、製品のプロトタイプを使って実際にあった問題を解決するよう求められました。」
とSharma氏は言う。
それ以来、同社はRight Global InfosolutionsおよびEvista Venturesの設立者でCEOのRahul Gupta氏という投資家に出会った。同氏はHashtaagの支援者で、50万ルピー(およそ8125米ドル)をすでに出資している。
現在Coillisionableには5人のメンバーがいる。目標は、業務規模の拡大や技術チームの成長に向け、今後数か月で25万米ドルを調達することだ。
Hashtaagのビジネスモデルに関しては、Sharma氏は選択肢がいくつかあるという。1つは、クラウドソースのアイデアコンセプトのオンラインマーケットプレイスにすること。もう1つはもっと急進的なもので、彼は次のように説明している。
「2つ目の選択肢とは、企業が有料の公認アカウントを使って、CSR(企業の社会的責任)のためにHashtaagプラットフォームを使えるようにするんです。例えば、ある企業がデリーに学校を建設したい場合、土地、地域、請負業者の選定など、そのプロジェクトが直面している様々な問題を投稿するといった具合です。」
CollisionableはHashtaagの公開ベータ版をローンチした。クローズドベータ版のときには、1日あたりおよそ400人のユーザが同プラットフォームを訪問しており、そのうちの60%がサインアップしている。
Sharma氏によると、これまでに約3000人が支援者としてHashtaagに登録し、自らの知識や専門技術を提供しようとしているという。同プラットフォームはまだ正式にローンチされていないが、すでにインド、ドイツなど15のスタートアップが自らのプロジェクトが抱える問題をシェアしている。
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