不健康な食事摂取はフィリピンでは一般的な問題であるが、2012年、死亡者の5人に3人が偏った食事など生活習慣に関連した病気で亡くなっている。そこでフィリピンのスタートアップMetroPlateが、フィリピン人の食事を適切に改善するために食生活の解決に乗り出した。

MetroPlateは健康的な食事にフォーカスしたフードデリバリープラットフォームだ。ユーザはウェブサイトにアクセスし、栄養価の高い食事に特化したレストランで調理された健康的な食事を注文すると、自宅まで届けてくれる。

このコンセプトは、MetroPlateの設立者であるJerome Ibañez氏がマニラのDa La Salle大学のテクノプレナーシップのクラスでスタートアップのアイデアとして思いついた時に生まれた。

MetroPlateは単純な食事のプレオーダーシステムとして始まったが、彼らチームによると

「Startup Weekend Manilaの期間中に健康的な食事のデリバリープラットフォームに方向転換した」

という。同スタートアップは2013年のStartup Weekend Manilaにおいて準優勝だった。（アップデート1：MetroPlateチームメンバーも含む。順位については訂正済み。）

医療費は毎年高騰しており、多くの人々は既に健康的なライフスタイルを実践している、とIbañez氏は説明する。

「このご時世、病気になったとしても誰も医療費を払えないからです。」

と彼は付け加えた。

深夜にはほとんどの店は開いておらず、健康的な食事を摂りたいと思っても選択肢がないのは事実だ。

健康的な本格展開

今月末までに目標とされているソフトローンチとして、MetroPlateは健康食品を提供するRice Labsをメインの食事サプライヤーとし、パートナーシップを結んだ。

同チームはRice Labsによって提供される限定数の食事を提供することから始め、その後でより多くの選択肢を追加していく予定だ。彼らは現在The Organic FarmとEarth Kitchenほか、いくつかのレストランと交渉中だ。（アップデート2：同スタートアップが交渉しているパートナーレストランも含む。）彼は次のように付け加えた。

「最初のローンチでは典型的なフードデリバリーサイトになりますが、注文のトラッキングなどのような機能も追加していく予定です。すべてのデリバリーは私たちがカバーしていきたいと思っています。」

MetroPlateは「信用のおけるつながり」を通してデリバリーを外部委託するつもりだ。しかし後に自社内のサービス提供を目指している。まずは顧客の注文を素早く受けることにフォーカスし、同プラットフォームを通じてなされた注文ごとに手数料を得て収益を確保するようだ。

同スタートアップの今年の目標は「プラットフォームをローンチし、できるだけ多くのレストランと提携すること」である。マカティ市および近隣地域からサービスを展開し始め、最終的にはより多くの地域にもサービス拡大していくことを目指している。

【原文】