次々に登場するバイラルメディアーー動物に特化したバイラルメディア「animal buzz」がリリース

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先日、本誌でもバイラルメディアと呼ばれる「dropout」について紹介した。海外でUpworthyなどが登場し、日本でもいくつものバイラルメディアが登場してきており、新たなメディアの形態のひとつとして注目され始めている。そんな中、音声クラウドソーシングサービス「Voip!」を提供しているGroodが、動物をテーマにしたバイラルメディア「animal buzz」を本日リリースした。

動物をテーマにしたメディアといえば、最近Huffington Postの協同ファウンダーであるKen Lerer氏の娘、Isabel Lerer氏が、動物専門のバイラルなニュースサイト「The Dodo」をローンチしたことが記憶に新しい。Ken Lerer氏は、今では新興バイラルメディア「BuzzFeed」などの会長も務めている人物だ。海外でのバイラルメディアの様子については、「メディア・パブ: 爆発的に急成長するバイラルメディア、バブルなのか本物なのか」をご覧いただくとよいだろう。

さて、急速に数字が伸び、その存在感を増してきているバイラルメディア。動物に特化したバイラルメディアを新しく立ち上げたGroodの原口悠哉氏にコメントをいただいた。ポテンシャルのある分野であることと、今後の事業においてシナジーが見込めることから、animal buzzをリリースすることに決めたという原口氏は、バイラルメディアについてのポイントを以下のように考えているという。

タイトルとサムネイル画像のキャッチーかどうか、動画の長さは適当か、シェアへの導線がいかにスムーズか、モバイルに対応しているかどうか、シェアしやすいメディアのコンセプトか、普遍的な関心ごとであるか、といったことがバイラルメディアにとっては重要だと考えています。

バイラルメディアは参入障壁が非常に低く、国内で既に6サイトがリリースされています。今後もその数は増えていくことが予想されるため、テーマ領域を狭めるべきだと考えました。調査を行った結果、「動画において人気のカテゴリー」、「関心の低い方が少なく、シェアされやすい」、「人々に癒やしや驚きを提供できる」など、3点の理由から動物動画に特化することを決めました。

animal buzzの映像たち
animal buzzの映像たち

「無味乾燥になりがちな毎日において、癒やしや驚きを提供したい」と語る原口氏。animal buzzは半年以内に月間1,000万PVの達成を目標としているという。原口氏は、既存事業とのシナジーについても、「もちろん想定しています、今後の展開にご期待ください」とコメントした。

たしかに、かわいい動物をテーマにした映像はシェアされやすく、PVを伸ばしやすいと考えられる。このメディアがトラフィックを獲得したとして、どのように事業と絡めていくのかが気になるところだ。

近年、サービス提供者が自らメディアを持つ「オウンドメディア」の流れも広まっている。トラフィックの獲得と、自社事業とのシナジーが生まれるのであれば、オウンドメディアの新たな形はバイラルメディアのようなものとなるのだろうか。今後の動きに注目したい。

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