大阪発、空き駐車場スペースのシェアリングサービス「あきっぱ!」で都市の駐車問題を解決する

Eguchi Shintaro by Eguchi Shintaro on 2014.2.20

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大阪を拠点に活動しているギャラクシーエージェンシーは、空き駐車場スペースのシェアリングサービス「あきっぱ!」の先行登録を2月20日から開始した。

「あきっぱ!」は、全国各地にある月極駐車場や空きスペースを、一日最大料金500円で駐車できるサービスだ。スペースを貸したいオーナー側は、特別な機器を設置することなく、空いてるスペースをあきっぱ!に登録。あとは、すべてオンラインで管理できる。月極駐車場をもっていない一般の人も、家の前など空いている駐車スペースを貸し出すことが可能だ。

駐車スペースを借りたいユーザは、スマホアプリから現在地周辺で利用可能な駐車場を検索し、その場で予約、もしくは駐車場を利用したい日を選択して予約することで利用できる。決済もすべてオンラインで行う。3割の運営手数料を引いた金額が、駐車場スペースオーナーに支払われる。

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昨今、車離れだと言われているが、社団法人全国軽自動車協会連合会の集計によると、2013年3月末現在の世帯当たりの軽四輪車の普及台数は 100世帯に51.8台と,昨年の51.0台からさらに普及しており、年々増加の傾向にある。しかし、一時利用駐車場は都市部でもまだまだ少なく、路上駐車が全国的な問題となっている。

「社内で、駐車場の空き情報を知りたい、住宅地で車を停める場所がない、といった意見をよく耳にしていた。全国的にも駐車場不足が課題となっている中、全国の月極駐車場は5000万台以上あると言われています。住宅地の月極駐車場の空きは深刻化しており、空いたスペースを持て余す管理人も多い。そうした双方の課題を解決するためのマッチングサービスを作りたいと考えました」

ギャラクシーエージェンシー代表取締役社長の金谷元気氏はサービスのきっかけについて語った。

現在、駐車場オーナーと交渉を進めており、サービスリリース前に、すでに2万台以上もの駐車場の空きスペースを確保しているという。営業に特化した社員数十名程度の企業で、日々足を使った営業でスペースの開拓を行っているという。

「これまで、求人情報サイトや飲食店関係のサービスを展開してきました。社員のすべてが、テレアポなどの営業を得意とし、これまで培ってきたノウハウをうまく活かせるサービスだと思っています」

空きスペースのAirbnb版を目指し、日本にシェア文化を広めたい

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「あきっぱ!」は、2月7日にオオサカンスペースで行われたプレゼンイベント「Shoot」でプレゼンを行なった。筆者は、金谷氏にプレゼンでは話せなかった内容ついて、後日インタビューを行い話を伺った。

まず、空きスペースのシェアサービスとしては軒先.com、同様のサービスとして軒先パーキングがあるが、金谷氏はどう見ているのか。

「あきっぱ!は、まずは関西圏を軸として展開していく。関西含めた西日本は、まだまだ自動車文化の多い地域で、駐車スペースに困っている人も多い。

また、あきっぱ!は月極駐車場といった、すでに駐車場として機能している場所の空き時間や、使っていない駐車場をメインに場所を提供していくため、オーナーと交渉できれば一気に数十のスペースが確保できる。すでに2万台以上ものスペースを確保できているのもまさにそう。軒先さんとも、駐車スペース活用でうまく協働していけたらと思う」

一日利用で500円という値段について、マネタイズの可能性や今後の展開についても伺った。

「まずは利用できる数を増やすことが目的。一日利用で500円では、今のところ自社の利益はほとんどないが、別事業でマネタイズができている。スタートアップとは違い、総合的な視点で見たときに商売として成り立っている。

今後は、利用場所に応じて値段を変動させたり、利用時間に応じた従量課金やオプション課金といったものも検討していきたい」

予約した駐車場に、予約ユーザではない違った車が駐車してあった場合、ユーザからの問い合わせに対して近くにあるタイムズ24などを紹介し、そのタイムズ24の利用料金はギャラクシーエージェンシーがすべて負担するという利用保証を設けている。その後、違法駐車をしていたユーザに対して、違約金などを回収するという管理方法を採用している。

駐車場を利用するユーザにとって、必要な駐車場スペースを提供することが大事だと金谷氏は語る。家の空きスペースのシェアサービスの「Airbnb」や、車を所有する個人がアプリを使って同乗者を募ることができる相乗りサービスの「Lyft」が世界でも利用されているように、日本でも同様のシェア文化を普及していきたいとし、「空きスペース版Airbnb」を目指していきたいと金谷氏は語った。

サービスの正式リリースは4月25日を予定。5月までに、大阪市内および東京23区を中心に、駐車場スペースを10万台分確保を目標としている。2016年中には、タイムズ24が提供している50万台を超える駐車場スペースを確保したいと語る。

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Eguchi Shintaro

Eguchi Shintaro

ヒト、コト、モノをつなぐ編集者。ビジネスからデザイン、法律関係など分野を横断して動いています。THE BRIDGEでは、地方の起業家の取材や、ベンチャーに関わる法案や行政の動きなどを追いかけています。

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