【インタビュー】スマホのキーボードを置き換えてネイティブな英語が習得できる「Ginger」のモバイルアプリ [前編]

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昨年4月の日本正式ローンチで大きな反響を呼んだ「Ginger」。フリーミアムモデルの本格英文チェッカーを使うことで、よりネイティブで自然な英文を書くことができる。これまでブラウザとデスクトップに対応していたGingerだが、この度Android向けキーボードアプリ「Spell Check & Grammar Keyboard」をリリースした。2週間利用できる無料のトライアル版と、買い切り990円のプロ版がある。プロ版へのコンバージョンが5%ほどのGingerだが、日本語キーボードアプリに関しては最初からプロ版をダウンロードするユーザーが多いという。CMOであるDudu Noy氏に原宿のカフェで話を聞いてみた。

スマホのキーボードを置き換えて機能する英文チェッカー

Androidではスマートフォンのキーボードを置き換えることができるため、Eメール、FacebookやTwitterのなどSNS、またブラウザを閲覧する際などいつでもGingerのキーボードを活用できる。日本語と英語の切り替えにも対応しており、日本語テンキーやフルキーボードもある。例えば、日本人がやってしまいがちな「I will go more faster」と入力する。すると、修正内容が表示され、タップすることで修正が文章に反映される。

また、文章のコンテキストも加味してくれるのがGingerの素晴らしさ。「Hello world」と入力したいのに、誤って「Hello word」と入力してしまったとしよう。Wordという単語自体は存在するものの、Gingerはコンテキストを読み取ってwordをworldに正しく置き換えてくれる。さらに、キーボードのスペースキーの左横にある赤いマークがリフレーズ機能だ。一つのことを表現するためのさまざまなバリエーション候補を提示してくれる。実際の表現を見ることで初めて、そうそうそれが言いたかった!とスッキリする。

Ginger-Android-faster Ginger-Android-World

 

ユーザーが書く場所すべてで提供するUX

プロダクトに着手し始めた2008年から5年が経つGinger。その独自性や特許などは自然言語理解のテクノロジーにある。自然言語を解析し、エンドレスな改善を繰り返すことでプロダクトは洗練され続けている。今回日本語版がリリースされたキーボードアプリは、既に60ヶ国語で提供されている。Android向けキーボードアプリのリリースは、Gingerの根幹にあるフィロソフィーを反映したものだという。

「私たちのフィロソフィーは、“Be wherever the user writes as they write”なんだ。だから、既存のデスクトップとブラウザーのユーザーエクスペリエンスを、モバイルでも提供したかった。今はみんながモバイルで書いているからね。iPhoneにも対応したクロスブラウザーのアプリケーションもリリースする予定だ」

コンテキストを加味した辞書のパーソナライゼーション

アプリの重要なポイントの一つは、パーソナライゼーションだ。アカウントを一度作成すると、それはデスクトップ、ブラウザ、モバイルでクロスプラットフォームに機能する。Gingerのパーソナライゼーションの鍵はその辞書。特有の単語を辞書に追加できる他、辞書をコンテキストから修正してくれる。例えば、GingerのCMOの名前はDudu。通常の辞書であれば何かの間違いと認識されるかもしれないが、連絡先にDuduという相手がいれば正しいと判断される。

また、Gingerの目玉機能でもあるリフレーズは、アプリでは以下のようなシンプルな手順で活用できる。他にも、アプリの見た目をテーマとレイアウト設定で自分好みに変更することもできる。

Ginger-Android-aplogy Ginger-Android-apology-rephrase

[インタビュー後編につづく]

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