「スーツの文化を変えたい」スーツ・シャツのオンラインオーダーメイドサービス「LaFabrics(ラファブリックス)」がローンチ

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Screenshot_TOP

テーラースタートアップのライフスタイルデザインが、オンライン上で自分好みのスーツ・シャツをオーダーメイドできるサービス「LaFabrics(ラファブリックス)」のWeb版を本日リリースした。

LaFabricsはオンラインでスーツやシャツをだれでも手軽に低価格でオーダーメイドできるサービスだ。価格が高そうだったり、時間がかかりそうだという、オーダーメイドにありがちなイメージを塗り替え、手軽に低価格でオーダーメイドのスーツやシャツをつくることができるサービスを目指している。

スーツのオーダーメイドサービスは、海外にはいくつか存在しており、シドニー拠点の「InStitchu」では5万着以上のスーツがユーザによってデザインされている。カナダのIndochino.comや、アメリカのJ Hilburnも、売上を伸ばし、大きな資金調達を実施するなど注目の領域だ。LaFabricsは日本でこの領域に挑戦する。

Screenshot_スーツモデル着用

LaFabricsでは、実際に注文した場合、オーダースーツの価格は1着34,800円〜、オーダーシャツの価格は1着7,900円〜となっており、これは一般的な店舗で販売されている同品質のオーダースーツのおよそ半分の価格だという。シャツは最短2週間、スーツは最短3週間で届く。注文数が多くなれば、このスピードも早くなるそうだ。

photo_工場_縫製風景

注文の入ったスーツやシャツは、LaFabricsと提携している工場によって生産される。この工場は伊勢丹などのシャツを作っているため、クオリティは高いとライフスタイルデザイン代表の森雄一郎氏は語る。

アパレル業界では、明らかに無駄が生じてきており、大量生産の時代が終わってきていることを感じます。ファストファッションが数年前に流行りましたが、今はどんどんと個の時代に向かっています。靴のオーダーメイドサービスである「シューズ・オブ・プレイ」が登場するなど、自分だけのオリジナルのものが人々にとって大切になってきていると思います。

スーツは「動きにくい」「肩がこる」など、ネガティブなイメージが多い。ですが、オーダーメイドであればスーツはとても着心地の良いものなのです。スーツを着なくてはいけないからスーツを着るのではなく、スーツの着心地が良いから、スーツを着ることがかっこいいから、という理由でスーツを着る人を増やしたい、そう考えてLaFabricsを作ることにしました。

とサービスを作ったきっかけについて語っている。オーダーメイドの良さを知らない人に、その良さを知ってもらいたいと考えていることもあり、LaFabricsは使い勝手にこだわって開発されている。

キーボード入力を必要としない注文フロー

Screenshot_ワンクリックカスタムUI

LaFabricsは、ユーザはマウスで選択肢をクリックしていくだけで、キーボードを使わずに自分好みのスーツ・シャツをオーダー可能な「ワンクリックカスタムUI」という機能を備えている。

クリックのみでオーダーを可能にする理由には、LaFabricsの別の特徴が背景にある。LaFabricsのパートナーとなっている工場には、10万種類以上もの膨大なボディサイズのデータがある。LaFabricsはそこから導き出されたデータを解析し独自のアルゴリズムを組み、質問に答えていくだけでユーザに最適なサイズを提案できるようにした。

この「フィットアルゴリズム」により、ユーザは身長・体重・年齢をクリックで選択し、自分の体型に関する7つの質問にクリックで答えていくことで、数千のボディパターンから最適なサイズを提案してもらうことができる。

fit algorithm

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LaFabricsは、まずはWeb版だけのリリースとなっているが、3月以降にはアプリもローンチ予定だ。今後は、ギフトキャンペーンやポップアップでサイジングを行う「トラベルテイラー」などのプロモーションを実施していく。

2014年中に、ユーザを1万人獲得することを目標としている。

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