ユーザー数130万人超、13のプラットフォームに対応するTO DO&タスクマネージャー「Todoist」[インタビュー]

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Todoist-Next

13のプラットフォームで、いつでもどこでもTo Do管理ができる「Todoist」。主要オフィスをポルトガルに構える同サービスは、130万人を超えるユーザーに愛用されている。先月1月にTodoist Nextと呼ばれる進化版をリリースし、Forbes誌では2014年待望のタスク管理ツールにも選ばれた。To Do管理にまつわる機能を多数揃えているTodoistだが、そのデザインはミニマムで洗練されている。

個人のタスク管理はもちろんのこと、メンバーと共有することも可能だ。対応プラットフォームには主要メーラーも含まれ、例えばGmailなどのメールソフトに統合することで、メールそのものをワンクリックでタスクにできる。特定のプロジェクトへの追加やメンバーへの割り振り、締め切りを設定するといったこともできる。同様の機能を備えたTo Do系のツールには年間5,000円ほどかかるものもあるが、Todoistはフリーミアムでプレミアム版は年間29ドル。

利用者の多くは個人だが、企業バージョンもあり、既にORACLEやIBMなどの巨大企業で活用されているTodoist。ファウンダーでCEOのAmir Salihefendicさんに話を伺った。その賞賛されるそのデザイン、遠隔チームとの仕事の進め方、彼らのとってのインスピレーションなど聞いてみた。

ー会社を立ち上げた背景を教えてください。

2007年、デンマークのAarhus Universityでコンピューターサイエンスの勉強をしている間に、Todoistのコーディングに着手したよ。ファウンダーは僕一人で、今日のTodoistに少しずつ作り込んでいった感じだ。その間の3年間くらいは、同時に「Plurk」と呼ばれるSNSも立ち上げて二足のわらじを履いていた。でも、productivity(生産性)にこそ自分のパッションがあることに気がついて、Todoistにフルコミットするようになった。生産性のプロダクトで世の中に貢献したいと思ってる。

ーTodoistについて教えてください。

今は世界中に130万人のユーザーがいるけれど、あくまでプロダクトは「Todoist」の一つだけ。ただ、新しいバージョンはTodoist Nextとして打ち出していて、シェア機能とビジュアルデートセレクション機能なんかが加わった。Todoistにはフリーとプレミアムの2つのバージョンがある。有料版ではノートやリマインダーといった機能があるけれど、一般的な使い方なら無料版でも十分に使えると思う。

ーチームはポルトガルを拠点にしているのですか。

Todoist-logoポルトガルにオフィスを構えているけれど、メンバーは4大陸、世界中に散らばってる。今は、台湾とマレーシアでも人材を探しているよ。将来的には日本でも採用するかもしれない。これが僕たちのカルチャーなんだ。遠隔で、文化を越えて、大陸をまたいで一緒に仕事することができると思ってる。実際そうしているし。みんなに自由を与えられるし、世界中のベストな人材を採用することができる。時代にあった会社のあり方だと思う。就労時間は設けていないし、ミーティングも週に1回だけ。僕たちはサービスを作って、それをExecute(実行、遂行)することに喜びを感じるんだ。

ーTO DOアプリの競合とTodoistの差別化は?

2007年から、一貫して生産性をテーマにやってきた。お金儲けのためにやってるわけじゃない。この想いはきっとユーザーにも伝わるものだと思う。これまで大企業から買収のオファーもあったけれど、全部断ってきた。インデペンデントであり続けたいし、より生産性の高い世の中にするっていう大きなゴールに向けて頑張っていきたいから。

ーTodoistのデザインは世界各国で共通ですか。

Todoistのデザインに関しては、各国で同じもので統一している。今後もそれは変わらないと思う。ユニバーサルな美しいデザインを取り入れることで、グローバルに魅力的なプロダクトが作れていると思うから。Zenデザインにすごく近いかな。美しくてシンプルで、その感覚は人種を越えて普遍的なものだと思ってる。

ープロダクトのローカライズについて教えてください。

これまでに20言語にローカライズしているよ。日本のようにプロダクトの代表者を現地に設けているケースはまだ少ない。こういう協力者が、翻訳が適切かを確認したり、プロダクトのPRもやってくれる。もちろん、現地の人や国をより深く理解することも手助けしてくれているよ。

ー日本のユーザーに対してメッセージをお願いします。

僕は、日本の文化、特に禅のデザインや、ジブリスタジオ、「AKIRA」なんかのアニメ映画の大ファンなんだ。テクノロジーにおけるモダンデザイン(例えばスティーブジョブスやアップル社)には、日本のデザインがすごく影響していると思う。それは僕たちの会社やチームメンバーのインスピレーションでもある。そんな日本のユーザーがTodoistを活用して、時間を有効に使い、自分が持つ最大限の能力が発揮できることを願っている。

さっそくTodoistを使ってみたいという人は、ウェブサイト最下部で利用したいプラットフォームと言語を選択できるようになっている。以下はTodoistの紹介動画だ。

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