iQONがファッションマガジン「iQONmagazine」を創刊、スマホ×ファッションの王座を狙う

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2014.4.30

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは4月30日、新たなメディア展開としてスマートフォン向けの「iQONmagazine」を創刊した。現在配信中のiQONアプリ内に設置され、まずはAndroid版から配信を開始、iOS版についても準備中としている。iQONの利用は無料だが、iQONmagazineは月額300円での課金提供となる。

配信頻度は月刊で開始、夏頃を目処に週刊化させるという。エディトリアルを担当するのは前ELLEgirl編集長の澄川恭子氏で、ファッションに関連するコスメやカルチャーなどをエディタが編集して1回につき10コンテンツほどを配信予定。その他、コンテンツには動画やゲームなども含まれるとしている。

なお、掲載コンテンツはECサイトなどへの導線が確保されており、ユーザーはすぐに商品を購入することができる。

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会員数85万人、1日に投稿されるコーディネート数は2,000件以上。スマートフォンシフトにおける「手のひらの」ファッションメディア覇権争いで、常にトップで走り続けるiQONが次の一手に選んだのは「メディアの創刊」だった。この分野はmeryなどのキュレーション系メディアが一部成長しているものの、既存女性誌がウェブをスマホ対応している程度であまり大きな動きはなかった。

つまり誰もが認識する「スマホNo.1女性誌」の座はまだ空いてる、という状況かもしれない。

エディトリアル・プロデューサーの澄川 恭子氏

<参考記事>「女の子を可愛くしてあげたい」という原点に戻り、ELLEgirl編集長からITスタートアップ「iQON」に参加した澄川恭子さん【前編】

ELLEgirl編集長の澄川恭子氏の参加から約1カ月を経て生まれた、新しいタイプの「スマホ・女性誌」はどのようなものか。VASILY代表取締役の金山裕樹氏にその狙いを聞いた。※質問は筆者、回答はすべて金山氏。

筆者:iQONという「ユーザー投稿型」スマホ・メディアがある一方で、体力の必要な「編集型」メディアを新たに企画した意図を教えてください。

今何が流行っていて、何がイケてるのかっていうファッションの一次情報っていうのはソーシャルネットワークではなかなか捉えられなくて、その形式であるiQONって実は拡散装置だったということがユーザーインタビューとユーザーアンケートから分かったんです。

例えば「雑誌で見た今年のトレンドをiQONで表現しました」とか、「ショップ店員のこの着こなしがおしゃれだったのでiQONで投稿しました」みたいな、投稿のインスパイア元がiQON以外なことが結構多かったのです。

筆者:なるほど、iQONの中だけでもコーディネートはできるけど、実は情報ソースは別にあったと。

どうせだったらiQONで何がイケてるか、最新で間違いないエディターによって厳選された情報を見て、それをそのままiQONで表現して楽しむ、というほうが自然なのかなと。

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筆者:情報ソースと投稿、共有をひとつのアプリ内にまとめることで車輪の両軸みたいな関連性を作ったということですね。では既存のiQONとの具体的な連動はどのあたりにありますか?

iQON magazineで掲載された商品がiQONと連携しているECサイトから買えたり、そのアイテムでコーデしたり、似ているアイテムを見ることができたり、といったことですね。

筆者:年代層はリリースには20代とあったのですが、どうでしょう、今空いてるターゲット層ってもう少し上のような気がしていたりもします。

本当は年齢ターゲットって意味ないと思ってるんです。例えば10代だからH&M、40代だからシャネル、って感覚てあんまりないですよね。

筆者:確かに

どの年代でも今回のiQONmagazineでいいなって思えるスタイリングや着こなしを発見してもらえるように意識しています。この世界観が好きかどうか、ここの共感してもらえるかどうかということの方が重要ですね。ただ、やはり好感をもって受け入れてくれるのは20代中盤~後半の女性に多いかなと予想はしています。

筆者:コンテンツは全て内製でやっていくのでしょうか?雑誌事業というのはなかなか環境も厳しいという話を聞きますので。

もちろんこれだけで終わりでわないです。

今後はこういうエディトリアルコンテンツを持っているパートナーのコンテンツをiQON内でmagazineのような形で配信してレベニューをシェアできるようなことも考えていますし、いろんな世界観のコンテンツが楽しめうようにしたいなと。

つまり、出版社さんのファッション雑誌はここに参加して欲しいなと。iQONは今ECサイトにおける集客プラットフォームとして徐々に存在感出してきていますし、ある大手サイトではスマホサイトのトラフィック流入の25%がiQON経由という話もあります。

筆者:ファッション系のGunosyやSmartNewsのような「スマートフォンでの流入元」としての役割が出てきたということですね。

次はコンテンツホルダーにとっての配信プラットフォームとしてファッション業界盛り上げていきたいと考えてます。

筆者:ありがとうございました。

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Takeshi Hirano

Takeshi Hirano

ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

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