直感的操作で日本のタスク管理を変える、アジア生まれのウェブアプリ「Jooto(ジョートー)」

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2014.4.28

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スタートアップやフリーランスなど、労働単位が細分化されることで俊敏かつ柔軟なビジネス活動ができるようになる反面、重要度が増すのはタスク管理だ。離れた場所で複数のプロジェクトを抱えて働いている者同士では、一般的なオフィスのように、パーティション越しに隣席に声をかける、というわけには行かない。

メッセージやナレッジの共有には数多くのビジネスツールが提供されているが、直感的に操作が可能なタスク管理のツールがあるかという質問には疑問符が残る。結局、我々は、紙の手帳にメモしたり、付箋に書いてディスプレイに貼ったり、デスクトップ画面にデジタルな付箋を貼ったりして管理してきた。しかし、これらの方法の欠点は、プロジェクトで恊働する他の人と情報を共有できない点だ。

そのような悩みを解決すべく、今年初め、見た目にも美しい、ほぼドラッグ・アンド・ドロップで操作できるタスク管理ツール「Jooto(ジョートー)」が誕生した。PC はもちろん、タブレットやスマートフォンなどからも全機能の操作が可能だ。1月のクローズドベータ・ローンチ以降、試用に参加したユーザの意見をインターフェイス改善に反映、本格リリースに漕ぎ着けたのは先月のことだ。

Jooto がユニークなのは、プロダクトのみならず、その運営開発体制や経営戦略にもある。デザインやオペレーションはシンガポール、システム開発はベトナム・ハノイで行われているのに対し、ターゲットとする市場は日本のみ。しかも、日本市場向けのマーケティング活動は、東京ではなく日本の西南端・石垣島から行われている。

Jooto のマーケテイング業務を統括するナノマーケティングのデビダル朋子氏が、この体制を選ぶことに至った経緯を教えてくれた。

Jooto は、マルチリンガルにも対応できるように作られているので、国際展開するのは技術的に難しくありません。しかし、スタートアップはリソースが限られているので、フォーカスを絞る必要があります。Jooto はシンガポールの Skipforward というスタートアップが開発していますが、シンガポールに大きな市場はありません。そこで、まずは日本をターゲットにすることにしました。

日本語・英語以外の他言語へのローカライズ、日本市場以外へのマーケティングは行っていないにもかかわらず、隣の韓国でも、直感操作が可能なユーザ体験が高評価を得ているようだ。

インターネットやモバイルは、本来、働く者の時間や場所の制約を取り払ってくれるしくみのはずだが、実のところ、日本のスタートアップの多くは東京に一極集中している。Jooto が提供するソリューションや、それを運営する彼らの姿勢は、オルタナティブなスタートアップのやり方を暗示しているのかもしれない。

Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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