Gunosy(グノシー)の月次売上は数億円規模に #IVS

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2014.5.22

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本稿は招待制のイベント「Infinity Ventures Summit 2014 Spring」の取材の一部である。

3月15日に大型調達を実施し、テレビCMなどの展開でなにかと話題だったGunosyの営業状況がみえてきた。現在同サービスは広告の配信を実施しているが、その売上は月次で数億円規模(前半か後半かは分からない)に到達していることが関係者への取材で分かった。

IVSの会場にGunosyの共同代表、木村新司氏がいたのでその真相について聞いてみた。(質問はすべて筆者)

テレビCM開始後、好調という話はいくつか聞いていましたが、現在のダウンロード数ってどのような状況なんでしょうか?

木村:3月15日に180万ダウンロードでしたが、現在は400万ダウンロードがもうすぐみえてきました。

2カ月でやはり効果がすごいありましたね。ただ、一方で元々のユーザーからは方向性が大きく変わったという落胆の声もあります。

木村:元々のユーザーの方には申し訳ないという気持ちもありつつ、パーソナライズをすると毎回同じようなコンテンツが出てきてしまうとか、深い情報が多かったので休みの日に使うのは疲れるという声もあったんです。

もうちょっとライトなものもあった方がいいのでは、ということで方向を少し変えた結果、DAUは大きく上がっています。

確かに私ごととして思いますが、THE BRIDGEもスタートアップに特化しすぎると、やはり読者は限られてしまう。ビジネスを考えると幅を広げるかどうかは悶絶する課題です。

木村:広告などのビジネスを考えても訴求する範囲は限られてしまいます。例えば女性が使えなかった。私の妻が使っていたのが実はSmartNewsだったんです。さすがにそれはダメだよねって(笑。

ちょ(笑。

木村:今はGunosyを使ってくれていますよ(笑。そういう意味では成功かもしれません。

メディアとの付き合い方も変化しますよね。例えばGunosyでは広告を入れています。私たちも記事を提供させていただいているのですが、どういう方向性でメディアとの付き合い方を考えているのか、ぜひ考えをお聞きしたいなと。

木村:ひとつオープン化というのもあるかなと思っています。例えばGunosyのトップに1000万人の人たちがやってくるような世界観が近くあるのですが、その3割ぐらいは朝、読みにきてくれるんですね。

300万人。

木村:その読者へのアクセスは書ける記者の方々に解放すべきだ、という考えはあるんです。

確かに、書ける記者やブロガーにとってアクセスとマネタイズの両方が成立しているプラットフォームというのは、今だとヤフー個人とかぐらいしか思いつかないですね。しかも完全にオープンではないですし。

木村:そのマネタイズが大切なんです。今の状況でトラフィックをメディアに返しても、マネタイズがしっかりできていなかったら意味がない。

PVあたり0.000…円っていわれたらその販売止めたくなります。

木村:スマートフォンの広告なら可能性があることは分かっています。

実は今回、Gunosyの月次売上が数億円規模になってるという話を聞きました。これって本当ですか?

木村:細かい数字は言えませんが、確かにその規模はあります。

なるほど、では媒体にも相応に収益を返せるようになるのではないでしょうか?

木村:一般的なお戻しのPV単価っておそらく0.02円とかそういうレベルだと思うんです。けど、GunosyではPVあたり1円ということも可能じゃないかなと考えてます。

例えば、先ほどのオープン化である記者の方が素晴らしい記事を書いたとしますよね。それが30万PVを稼いだら、そのまま30万円が戻せる、そういう世界観です。

私たちは書く側、コンテンツを作る側の方々のことを考えて、全体として成立可能なエコシステムを構築しないといけないんです。

高い収益性はどうして可能なのでしょうか。

木村:スマートフォン広告ですね。従来のPC広告はやはり視線が外に動きがちでした。けど、スマートフォン広告は限られた枠での表示になるので、視認性がよい。それを実証したのがfacebookだったんです。

テレビもコンテンツとコンテンツの間に広告を挟むからやはり効果が高い。

一方で、コンテンツの間に挟まると「ウザい」と感じる方も多いですよね。

木村:もちろん把握してます。挟み方ですよね。例えば今、全面広告も掲載していますが、ユーザーは離れません。色の付け方や文言、ユーザーが不快に思わない広告のあり方というのがなんなのか、A/Bテストを重ねて研究してますよ。

突然のお時間ありがとうございました。

Takeshi Hirano

Takeshi Hirano

ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

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