東京拠点のVITROが世界最小クラスのArduino互換基板「8pino」を発売予定


東京に拠点を置くクリエイティブユニットVITROが世界最小クラスのArduino互換基板「8pino」を発表しました。8pinoは2014年8月8日に8ドルで発売予定とのこと。

8pino

プロトタイピングやハードウェア教育に活用されるマイコン基板であるArduinoについては、これまで様々な企業やエンジニアが目的に応じて様々なサイズ、様々な機能を持った互換基板を開発/販売してきました。今回VITROが発表した8pinoは世界最小クラスのArduino互換基板をうたっています。

8pinoのサイズは横幅8mm。MicroUSBでPCと接続し、プログラムを書き込むことが可能。

8pinoに搭載されているマイクロコントローラはATTiny85ベース。ピン配置はATTiny85のDIP8パッケージ版と互換性を持つため、ピンヘッダをつければブレッドボードに挿して使用可能です。ArduinoにおいてメジャーなバージョンであるArduino UNOに搭載されているマイクロコントローラに比べ、メモリ容量などの面では劣りますが用途や書き込むプラグラムを工夫することで十分活用可能なスペックです。

8pino2

8pinoはサンフランシスコ・ベイエリアのサンマテオで開催されたBay Area Maker Faire 2014、品モノラボのブースにて展示されました。展示中は技術的なスペックに関する質問をはじめ、教育用途や電子アクセサリ、ウェアラブルデバイスへの活用に関するディスカッションが多くなされたそうです。

サイズ以外の細かな仕様は今後変更の可能性があるそうですが、これまで以上に小型なArduinoである8pinoを活用することでボールペンやメガネにArduinoを内蔵するなど、Arduinoに関する技術を持ったユーザーが実装できるIoTデバイスの幅がさらに広がると考えられます。

「8pinoは2014年8月8日に8ドルで発売予定」。

どこまでも8にこだわっている所に情熱を感じます。なお8pinoのWebページにてメールアドレスを登録することで最新情報が配信されるそうです。

8pinoを開発したVITROは東京に拠点を置く二人組のクリエイティブユニットで、それぞれデザインとエンジニアリングのバックグラウンドを持っているとのこと。彼らはこれまでにもLEDの光と水の雫を組み合わせたデザイン照明”DEW”を発表しており、今後の活動にも注目したいところです。

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