空き駐車場シェアリングサービスの「あきっぱ!」を運営するギャラクシーエージェンシー、DeNAやエニグモ須田氏等から資金調達を実施

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駐車場のシェアリングサービスの「あきっぱ!」を運営するギャラクシーエージェンシーが、DeNAやエニグモ須田将啓氏、その他複数の個人投資家らから資金調達を行ったと発表した。金額は非公開だが、数千万円程度だと見込まれている。

2012年9月にジャフコから6500万円の出資を受けている同社は、求人メディア事業と「あきっぱ!」を軸とした事業展開にフォーカスを絞る。

あきっぱ!は、全国各地にある月極駐車場や空きスペースを一日最大料金500円で駐車できるサービスだ。駐車場オーナーは、特別案機器を設置することなく、空いてるスペースをあきっぱ!に登録し、オンラインで管理することができる。ユーザは、PCやスマートフォンからサービスにアクセスし、空いているスペースを検索し予約をすれば駐車することができる。

4月のリリース時には3万台以上の駐車スペースを確保しており、現在では駐車スペース数は順調に伸びているという。今回の調達でプロモーション展開に力を入れていくとのこと。施策として、UberやAirbnbなどが実施している友人招待機能によるプロモーションコードを発行を予定している。知人がプロモーションコードを使って会員登録をすると、相互に一日無料駐車券を発行するなど、ユーザ数獲得に力を入れていくとギャラクシーエージェンシー代表取締役社長の金谷元気氏は語る。

「ユーザ獲得だけではなく、需要のある地域に対する駐車スペースを提供していきたいです。例えば、東京では新宿や渋谷、オリンピック工事などで人の出入りが多い豊洲、コンサートやスポーツの試合が行われる東京ドームや味の素スタジアムなどのスタジアム近辺の需要は大きい。関西では、大阪の梅田や心斎橋、長居スタジアム周辺がそう。車や人の行き交いが多い地域に力を入れていければ」

プロモーションと同時に、アプリ開発への人材獲得も行っていく。現在は、主にスマートフォンで使う前提ながら、アプリではなくブラウザ上での操作となっており、できるだけ早くアプリ対応していきたいとのこと。

「現時点のブラウザアプリでも、サービスには影響のないようなUI設計になっていますが、今後の展開などを考え早めのアプリ化を図っていきたい。人材として、エンジニアやデザイナー数名を採用予定で考えています。まずは、7月上旬までにiOSアプリ、7月中にはAndroidアプリをリリース予定で開発を進めています」

今後の展開として、カーシェアやレンタカー企業との提携を予定しているという。カーシェアやレンタカーを利用するドライバーは普段駐車場を持たず、車利用時の多くは遠出やちょっとした移動時の限られた利用シーンが多く、ニーズも高いという。

「車のネット予約と同時に、行き先などでの駐車場確保を済ませることができれば、もっと移動も楽になるのでは。今後、さまざまな企業やサービスと連携していきたい」

空きスペース活用や、カーシェア、レンターカーといったシェア文化との相性も良いあきっぱ!。タイムズ24など、大手が提供している50万台もの駐車場を超えるスペースの確保や、ユーザのさまざまなニーズにあった移動手段の提供を目指している。

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