社員の引越手数料が半月分以下に、不動産の常識を変える法人向け福利厚生サービス「ietty Biz」が開始

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BIZロゴ不動産業界の常識を塗り替えるようとサービスを提供している「ietty」が、新たな取り組みを開始している。先日、「IVS 2014 Spring」でのピッチイベント「Launch Pad」にて発表した「ietty Biz」だ。

「ietty」はユーザ登録をして、希望条件等を入力すると不動産管理会社の営業マンなど部屋探しのプロがユーザに最適な物件を提案してくれるというサービスだ。提案された物件が気に入れば、提案してくれた営業マンと「ietty」上でメッセージのやりとりもでき、店頭に足を運ぶ前に気になることを尋ねることができたり、交渉もできる。

法人向け福利厚生サービス「ietty Biz」

そんな「ietty」がスタートしたのが法人向けの福利厚生サービス「ietty Biz」だ。「ietty Biz」を導入した法人に所属する従業員はietty経由で部屋を契約した場合、仲介手数料が0.5ヶ月分以下になる。法人は「ietty Biz」の導入にあたって一切費用を支払う必要はない。

BIZログイン画面

法人は申込みから約1週間で「ietty Biz」の利用が可能になる。専用のURLが発行され、社員は部屋を探すときにその専用のURLから「ietty」にアクセスすれば、仲介手数料が半月分以下で物件を探すことができる。

「ietty」であれば登録して希望条件を入力しておけば、その条件に合う提案を受けられるため、部屋を探すのにかかる時間的なコストが削減できる。「ietty Biz」を利用すれば仲介手数料も下がるため費用的コストも削減できるというわけだ。

不動産会社にとっても大きいメリット

仲介手数料が0.5ヶ月分以下になってしまうと、不動産会社の売上は減少する。自分たちの売上が減ってしまうような仕組みに、不動産会社は積極的に参加するのだろうか、この話を聞いたとき筆者はそのような疑問を抱いた。

ietty代表取締役社長の小川泰平氏に話を伺ったところ、「ietty Biz」はリリースと同時に不動産会社からかなりの反響があったという。不動産会社は通常、広告をうち、顧客からの問い合わせを待っていることがほとんどだ。

BIZ問合せ画面

「ietty Biz」であれば、優良法人に勤める顧客にアプローチすることが可能になる。「ietty Biz」は不動産会社にとってもメリットが大きい仕組みだ。

サービスの成長が「ietty Biz」の実現に結びついた

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「ietty Biz」の構想は、「ietty」の開始当初からあったという。だが、この構想を実現できるようになるまで半年ほどの時間を要した。

サービスをリリースして以来、改善を重ねてきた結果、「ietty」上で物件を探すユーザの真剣度や不動産営業マンのアクティブ率が向上してきた。サービス自体が成長したことで「ietty Biz」は実現可能になった。

ユーザが「ietty」にログインする際、来店予定日を入力するようにサービスの変更を行ったところ、営業マンは来店時に見れる物件をどんどん送ることが可能になり、ユーザが実際に来店する確率がぐっと向上したという。

現在、iettyがKPIとしている「登録からの来店率」は30%ほどとなっており、登録したユーザは平均4〜5人の営業マンから物件の提案を受けている状態だ。

また、iettyは優良法人との提携以外にも、同じ仕組で学校法人との提携やクレジットカード会社のプラチナ会員との提携を検討しているという。こうしたところとの提携が進んでいけば、iettyはさらにユーザを面で獲得していくことが可能になる。

「ietty Biz」は年内に100社の契約獲得を目標としている。「ietty Biz」の問い合わせはこちらから。

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