アメリカ生まれの自撮りメッセージアプリ「React」が日本に上陸

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自撮りメッセージアプリ React が日本でローンチした。ステッカー、エモーティコン、メッセージングが賞賛されるこの国で、このアプリはどうやるのだろう?

写真、もとい自撮り写真は世界を席巻している。ところで、このアプリを使っていると、真顔で「LOL」と打ち込むことはできない。

アメリカを拠点とする自撮りメッセージアプリの React は、まだオープンベータながらも日本でのサービスを開始した。最近の頭を振りながら自撮りするような、自撮りのトレンドで世界を牽引するこの国で。

自撮りは一過性の流行ではない、と React の共同創業者 Pedro Wunderlich は語る。

「自撮り」は新しいものではない。カメラが発明されて以降、ずっと存在するものだ。「自撮り」という言葉が最近火がついた、マーケティング用語というだけ。「顔が映せるチャットアプリ」というより、「自撮りメッセージアプリ」と言った方が説明がしやすいでしょ。

リアルタイムで表情を映し出すチャットのアイデアについて、彼はこう説明した。

目や顔の表情ほど気持ちが伝えられるものなんて存在しない。だから、自撮りで自分を表現するのはとても自然なことだ(自然ではないと思うけど)。最も親密かつ効果的にコミュニケーションする方法は、フェイス・トゥ・フェイスだ。これは流行とか、飽き飽きしているものなんかじゃなくて、コミュニケーションの取り方の問題だ。

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Wunderlich が React の開発に着手したのは2012年の11月で、ローンチしたのは2013年12月だ。これまでにベータユーザを20万人集め、ユーザ定着率は15〜20%を誇る。ユーザの7割はインドネシアからで、続いて、ブラジル、アメリカと続く。

インドネシアはユーザのニーズを学ぶにはいい市場だが、残念ながら Android の寡占市場だ。Android 版は目下開発中だが、現在は iOS版のみだ。したがって、今のところ、我々の成長の可能性は極めて限られている。

しかし、日本は Wunderlich が言う「iPhone ブーム」というものを経験している。事実、NTTドコモによれば、日本における Apple の携帯電話シェアは2014年の第1四半期に36.6%まで上昇した。MacRumour によれば、他のスマートフォンメーカーであるシャープやソニーのシェアは、それぞれ13%、12.3%だ

若者が自撮り、エモーティコン、スタンプに熱狂的な国・日本は、React のようなアプリにとって完璧な市場だと Wunderlich は考えている。

【原文】

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