Rettyに元グーグルのエンジニア、樽石氏がCTOとして参加

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閲覧者数を勢いよく伸ばしているソーシャルなグルメサービスRettyに新たな戦力が加わるそうだ。Retty代表取締役の武田和也氏は6月9日、元グーグルのエンジニアである樽石将人氏をCTO(最高技術責任者)としてチームに迎え入れたことを本誌に教えてくれた。樽石氏は6月からチームに合流しており、開発全般を指揮することとなる。なお、現時点で役員等の役職はつかない。

樽石氏は幼少時の7歳からプログラミングを学び始めたエンジニアで、米RedHatでAPACソリューションアーキテクトを経験後、2009年頃にはグーグルに入社。インフラからGoogleマップ、モバイル検索の開発に携わる。そして東日本大震災の時にはパーソンファインダーの開発を牽引し、その後、楽天を経てRettyに参加した。

ここ最近では、iQONを運営するVASILYの技術顧問にRubyのまつもとゆきひろ氏が就任したり、ちょっと遡ると、やはり創業1年のKAIZEN platform Inc.に元グーグルの小川淳氏と元グリーの瀧野論吾氏が参加するなど、業界内での著名人、活躍している第一線の人材がスタートアップに参加する話題が目立ってきた。

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樽石氏は興味深いキャリアの人物だ。前述の通り、グーグルでパーソンファインダーの開発を牽引した頃から、徐々にエンジニアとしてできることへの限界のようなものを感じており、(ちなみに彼の両親は東北在住で、そのことも想いを強くした理由のように聞こえた)当時は震災で電気が不足している不安定な時期でもあったので、自身で太陽光発電も構築したという。こういうチャレンジする精神はグーグルで培われたと話していた。

そんな時、優れたエンジニア候補を探していた武田氏からfacebookで連絡があり、半年ほどの時間をかけてお互いのビジョンを確かめ、今回の参加に至ったという。

「Retty創業者は二人ともエンジニアじゃなかった。初日にPHPの本を買ってきて作るというモチベーションが気に入ったんです。グーグルで得た、西海岸周辺のこういうものを作りたい、という熱い雰囲気を持って臨みたいです」(樽石氏)。

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