毎月届く旬なフルーツや野菜が親子関係を変える? “親孝行”な定期購入サービス「bond!」にインタビュー

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2014.7.30

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衣料品や美容、コーヒーに至るまでバラエティに富むサブスクリプション コマース。そんな中でも、“親孝行”という目的に特化した定期購入を提供するのが「定期 bond!」です。専門家が厳選したギフトを、2,700円(送料別)から両親に定期的に届けることができます。

オケージョンをきっかけに送る親孝行ギフト

2013年7月にオープンした bond! の始まりは、共同ファウンダーの國府田 嘉昭(くにふだ よしあき)さんの個人的な体験がきっかけでした。それは5年ほど前に、友人が営む農場で体験農業をした時のこと。産直野菜のあまりの美味しさに感動し、自分と両親に旬の野菜が届くよう通販を頼んだのです。

「実家は千葉で遠くないんですが、仕事が忙しく、実家に帰るのは年に数回くらい。美味しい野菜を食べた時に、それを母親にも食べさせてやりたいと思って定期的に送るようになったところ、「今月もありがとう」と電話がかかってくるようになりました。話すきっかけがあることで以前より気軽に連絡するようになりました」

もともとは、ギフト全般の定期購入を考えていたものの、特化するわかりやすさや個人的な体験による後押しもあって、両親へのギフトという「親孝行」のコンセプトにたどり着きました。週末起業でサービス開発している段階では、「親孝行に限定するのは絞り過ぎなんじゃない?」という懸念の声もあったと言います。

「たしかに両親に送り先を絞ることでターゲットは絞られるのですが、両親に定期ギフトを送ろうという“きっかけ”はいろいろあります。母の日、父の日、誕生日、両親の結婚記念日などなど。そうしたオケージョンを上手く取り入れれば、広がりの幅があると考えました。現在、利用者数も右肩上がりで増えており、サービス開始から1年経った今でも解約件数は10件未満に留まっています」

7つのコースがある定期 bond!ですが、一番人気は旬の「フルーツ」や「野菜」。「花」や「魚介」も人気だとか。NHKの番組に登場したことなどがきっかけに、40〜50代の方が70代の両親などに送るケースも多いと言います。

bond!の「選べる」ことへのこだわり

bond-fathers-day-giftbond! の静岡県天城で育てた絶品軍鶏すきセット

定期 bond!ほど利用者に対して「選択肢」を与えているサブスクリプション サービスは珍しいのではないでしょうか。フルーツ、野菜などプランの種類はもちろん、送る頻度も隔月、3ヶ月に1回などがあり、特定の月をスキップすることも可能です。

また、両親に送るだけでなく、「いつもシェア」を使えば、自分と両親に同じ定期商品を送ることができます。送り主には毎月3週目に次に届く商品があらかじめ通知されるため、何が届くかをサプライズにしたり、次回はこれだよと事前のコミュニケーションを楽しんだりできます。

「サービス開始前にお客さんをヒヤリングしたところ、親孝行の仕方はさまざまであることがわかりました。それぞれの価値観や状況に合う“送り方の幅”を提供したいと思いました。また、お父さんとお母さんで好みが違うこともあるため、魚介とフルーツが交互に届くといった送り方もできるんです」

bond! のもうひとつのこだわりは、厳選した商品を届けるためのマイスター制度。忙しい人たちの代わりに、その道のプロであるマイスターが安心で確かな商品をセレクト保証してくれます。マイスター自身もギフトを受け取る両親世代の人が多く、例えばお肉コースも同世代の人の好みや量を考慮して選んでいます。

「サービスを立ち上げる上で一番大変だったのが、食通のマイスターを集めることでした。僕たちは彼らを通して仕入れをしています。あえて産直にせず、食べ尽くした人を経由することでセレクトが確かになり、産地との利害関係も発生しないため純粋に良いものを届けることができています」

コミュニケーションのきっかけに

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bond! は本日スマホサイトを正式ローンチしました。これで、定期購入の申し込みから各種変更手続きまで、スマホでもPCとまったく同じことができるようになりました。

単にモノを送るだけでなく、コミュニケーションのきっかけをつくりたいと話す國府田さん。届く商品には、写真カードやメッセージカードを添えることも可能。また、商品に同梱される「生産者のお便り」は送り主にもEメールの形で届くため、それをきっかけにまた会話が生まれるのだと言います。

現在、國府田さんと美濃陽介さんの2人が運営する bond!。國府田さんがオペレーションや細かい設計を担当し、美濃さんがクリエイティブ全般を担当しています。そんな2人が bond! でまず目指すこととは。

「今は定期購入型のギフトサービスですが、今後は親孝行に関するコンテンツも提供していきたいと考えています。また商品企画やアライアンス提携なども視野に入れながら、親孝行と言えば bond! となることがまずのゴールです」

「モノ」軸に、親孝行という「コト」軸を加えるという bond! の形は、一時の盛り上がりに陰りが見えるサブスクリプション コマースの突破口かもしれません。両親へのギフトに頭を悩ます人は少なくないはず。そんな課題を解決するだけでなく、親子間のコミュニケーションをも育んでくれる。bond! の今後の展開と成長に期待です。

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