海外で「Craft Coffee」や「L.A. Coffee Club」などコーヒーの定期購入サービスが流行しています。日本国内でも、今年1月に東京のウェブデザイン会社AQが「カワクラ」を開始しました。
7月2日、新たにコーヒーの定期購入に参入したのがカフェネイトの「Cupping Table(カッピングテーブル)」です。中南米やアフリカなど世界中から厳選した一流のスペシャルティコーヒーを定期的に届けてくれます。
-コーヒーは好き。でもいまいち豆の選び方がわからない。
こんなユーザーにこそピッタリなのがカッピングテーブル。ユーザーのコーヒーの好みを学習し、個々人に最適な銘柄を届けてくれるのです。コーヒー豆を“選ぶ”という最初で最大の悩みを解消してくれます。
カッピングテーブルのコーヒー豆のレコメンデーションは、クローズドβ版として運用していた際の92〜95%のサービス継続率にも表れています。
最上級コーヒーを扱う「ZOKA」でのバリスタ経験を持つCEO
カッピングテーブルの代表は、証券会社や戦略コンサルティングファームに勤めた後、カフェネイトを立ち上げた原和也さん。
原さんは、2005年頃からシアトルをルーツとするコーヒー店「ZOKA」でバリスタとして仕事をしていました。ZOKAは世界中の農園と直接契約をする最上級のコーヒーを扱うお店です。
当時はまだスタバ全盛のいわゆる「サードウェーブ」の流れが登場する前のこと。その頃、サードウェーブの類いのコーヒー店は「インデペンデントカフェ」と呼ばれていたそうです。
「当時、私自身も農園の視察などに行っていました。毎年農園に通って品質の良いコーヒーが入手できるようになっても、お客様にコーヒーの違いを適切に伝えることができない課題がありました。
苦い・酸っぱい・甘い程度の違いを越えて素晴らしいコーヒーを楽しんでもらうために、“お客様に選んでもらう”から“私たちが選んで、出会ってもらう”というアプローチに変えて誕生したのがカッピングコーヒーです」
数値化することで美味しいコーヒーをデフォルトに
カッピングテーブルからは毎月2種類のコーヒー豆が届きます。1つはデータ分析から導き出されたその顧客にピッタリの豆で、もう1つはほんの少しだけ趣向から外した豆。この2つの豆への感想をもとに、より精度の高いコーヒー豆のマッチングを実現していきます。
サービス名にもなっている「カッピング」というのは、コーヒーの味や品質の評価方法のこと。グローバルな団体による採点基準もあり、このカッピングを繰り返した熟練の“カッパー”は、「クランベリー」や「グリーンアップル」といったさまざまなフレーバーを感じ取ることができるようになると言います。
「コーヒーの味を数値化するカッピングという作業は、私やその道20年の焙煎士の仲間と一緒に行っています。
誰がどこにいても美味しく飲めるように、美味しいコーヒーや抽出方法を数字で定義して再現できるようにします。カッピングテーブルを3ヶ月ご利用いただければ、フレーバーなどがわかるようになります」
生産者の時代となるフォースウェーブの到来
このコーヒーにまつわるあらゆる数値化ができた頃、「フォースウェーブ」が到来しているかもしれないと話す原さん。
ファーストウェーブが大量生産・大量消費。セカンドウェーブがチェーン店による平準化。そして、サードウェーブが品質への回帰だと言われています。
「次に訪れるフォースウェーブは、“生産者の時代”だと考えています。誰でも美味しいコーヒーを淹れられるようになった時、差がつくのは素材のポテンシャルです。
そうなれば、中間業者が潤う業界構造がディスラプトされ、努力を惜しまない生産者が報われる時代になるはずです」
カッピングテーブルの月額2,680円の定期購入で届くのは、2銘柄200gのコーヒー豆に加えて、「コーヒープレス」という抽出器具。ユーザーは、熱々のお湯を用意するだけで時間がない朝でもコーヒーを楽しむことができます。
美味しいコーヒーで始まる1日はおいしい1日。そんな風に感じるコーヒー派の皆さんは、一度カッピングテーブルを試してみてはいかがでしょうか。
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