イスラエルの歩行アシスト装置メーカーArgo Medical Technologies社は、同社の開発する電動式外骨格「ReWalk」に対して、FDA(米国食品医薬品局)の認可が下り、米国内で市販できるようになった、と発表した。
ReWalkは、脊髄損傷等で下半身が完全に麻痺している人でも、これを装着することにより歩行が可能となる外骨格状のロボットだ。
利用者は、腰から脚の外側にかけて人工の脚を装着、手元のリモコンで操作して歩いたり、座ったりする。背中につけるバックパックには、動作を制御するコンピュータ・バッテリーが内蔵されている。
すでに、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国では医療施設向けだけでなく個人向けの販売が行われている。米国内においては、特定のリハビリセンター等、限られた医療施設でのみ利用が可能であったが、今回のFDA認可により米国内でも市販が可能となり、家庭で使用することができるようになった。
米国での販売価格はまだ公表されていないが、engadgetによると、ヨーロッパでは52,500ユーロ(約730万円)で販売されているという。
なお、日本では安川電機がアルゴ社と提携を発表しており、2015年からアジア・日本での個人向け販売が計画されている。
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