スマホのハイブランドオークション「スマオク」がモバオクと業務提携、相互出品を開始

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スマートフォンのオークションサービス「スマオク」を運営するザワットは7月24日、ディー・エヌ・エー子会社で同じくモバイルオークションサービスを運営するモバオクと業務提携し、相互出品および送客に関する連携を開始すると発表した。

両サービスのユーザーはそれぞれのサービスからオークションに出品したい商品を登録、新たに追加されたプロモーション設定をONにすると、いずれかで出品した商品がもうひとつのオークションにも出品される。相互出品した先で(例えばスマオクユーザーがモバオク側で)落札された場合は落札額の10%を利用プラットフォームに支払うことになる。一度設定すると、この連携は以降も自動的に続くこととなる。

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スマオクのテスト公開は2013年10月。11月にiPhone版アプリ、12月にAndroid版アプリを公開し、翌年の1月末にはプログラムに参加していたKDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)第五期生のDemoDayで最優秀賞に輝いている

フリマアプリや従来からのオークション・サービスと差別化するため、取り扱い商品をハイブランドに特化しているのが特徴。また、同じく中古ブランド品を対象にしたThe RealRealやRECLO (リクロ) のような委託販売(CtoBtoC)と違って価格は相場ではなく、個人間オークションで決めることになる。

ザワットの原田大作氏によれば、DemoDay以降の正式公開から約5カ月ほどでインストール数(ほぼダウンロード数と同意だが、実際にアプリをインストールしている数字)は現時点で10万件ほど、出品されるブランド品は3分の1が売れるプラットフォームに成長しているという。

一見するとどちらかがどちらかのユーザーを食い合いになりそうな提携だが、その背景にはフィーチャーフォン時代(モバオクの開始は2004年)からの古参ユーザーを抱え、使い勝手などの問題から簡単にスマートフォンへ舵を切ることができないモバオク側と、出品数、ユーザー数共に拡大を目指すスマオク側の思惑が一致した、とみえる。

原田氏にもいつかは取り込まれるのではと聞いたのだが「今後については色々アイデアはある」という回答のみで、詳しくは教えてくれなかった。

個人間流通は、メルカリやFrilのようなフリマアプリ(価格は固定)、前述の委託販売モデル、古参ながら元気一杯のヤフオク!、KDDI連合のモバオクと多種多様だ。前門の虎だらけ、後門は狼だらけの市場でスマオクはどのようなポジションを獲得するのだろうか。

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