共働き世帯も使いやすい「タスカジ」:多様なハウスキーパーが1時間あたり1,500円で家事代行

Yukari Mitsuhashi by Yukari Mitsuhashi on 2014.7.11

Sachiko-Wadaブランニュウスタイルの代表 和田幸子さん

IT を活用することで新しいライフスタイルを提案するブランニュウスタイル。同社は、2014年4月よりα版としてオープンしていたハウスキーパー マッチングサイト「タスカジ」を正式オープンしました。

共働き・ひとり親世帯に向けてつくられたタスカジを手掛ける和田幸子さんへのインタビューをお届けします。

貴重な週末は家事より子どもと一緒にいたい

国内の大手メーカーのERP事業部に長年勤めた後、2013年11月にブランニュウスタイルを立ち上げた和田幸子さん。「世の中に貢献できる、絶対に必要とされるサービスをつくりたい」と考えてたどり着いたのが、家事代行のマッチングサービス「タスカジ」でした。

和田さんは6歳児のママで、育休から復帰した現在ではご主人と共働きです。家事はご主人と分担しているものの、なかなか手が回らない現実がありました。

「正直、貴重な週末の時間に家事をするくらいなら、子どもと時間を過ごしたくて。かと言って、家が汚いことにはストレスを感じてしまうので外に助けを求めました」

家事代行サービスを探してみたところ、価格は1時間約3,500円で、一回の利用は3時間から。交通費を含めると1回の代行に1万円という痛い出費はなかなか気軽に頼めるものではありませんでした。

また和田さんは、既存サービスの多くが高齢者を対象にしていると感じたと言います。平日は働き、週末しか空き時間がない共働き世帯にとって、数週間の採用プロセスは現実的ではなかったのです。

外国人ハウスキーパーとの出会い

そんな時、ヒントをくれたのは和田さんの英語の先生でした。日本に在住する外国人家庭では、アジア出身のハウスキーパーさんを時給1,500円くらいで雇うことが珍しくないと言うのです。

さっそくオンライン版三行広告の「Craigslist」でハウスキーパーさんを募集してみたところ、いっきに10人から応募があり全員と面接をすることに。

「土日を使ってヘトヘトになって面接を行って、やっと一人に決めたと思ったら、急に「翌週から行けなくなった」と逆に断られてしまって。他の応募者さんを断った後だったので本当に参りました。結局、安心してお願いできる方に来てもらうまでに3ヶ月はかかりました」

今、和田さんが定期的にお願いしているフィリピン出身のハウスキーパーさんは、言葉こそ完全には通じないものの、家はどんどんキレイになり満足していると言います。

「ちょっと家の中のことをアウトソースするためにかかる膨大な労力を身を持って実感しました。今回の経験で得たノウハウを活かしてタスカジをつくっています」

ハウスキーパーの多様性という「タスカジ」の特徴

Tasukaji-top

家事サービスを提供したい個人と、それを利用したい個人のマッチングするタスカジ。時給1,500円というリーズナブルな価格で家事代行を提供し、利用者は最寄り駅を入れてハウスキーパーを検索するだけで利用することができます。

時給に関しては、タスカジで得たレビューの評価が基準となり、自動的にランクアップしていく仕組み。頑張って働いて、良い評価をもらう動機づけになっています。

掃除、洗濯、買い出し、料理、ペットケア、チャイルドケアなどのメニューの中でも特に人気なのは、掃除とチャイルドケアです。チャイルドケアには英語によるコミュニケーションも含まれるため、家庭にグローバルで多様な環境をを取り入れたいという親のニーズに応えています。

現時点のハウスキーパー登録数は40名ほど。登録に必要なのは身分証明証の提出と、タスカジによる面接。登録者にはテストセンターで実習試験を受けることを必須にしています。独自にマニュアルや自習教材を用意することで、ハウスキーパーのクオリティーを担保しています。

「タスカジの大きな特徴の一つは、ハウスキーパーさんの多様性です。ハウスキーパーには外国人も日本人もおり、20代から50代までの男女がハウスキーパーとして活躍しています。利用者さんのニーズやライフスタイルに合わせて適切な人材が見つかるようにしていきたいです」

外国人ハウスキーパーの雇用は一種のブランド?

アルファ版のサービス運用を経て、利用者によるハウスキーパーの評判も高いと話す和田さん。外国人ハウスキーパーが多い点も、タスカジの強みになっていると言います。

「特にお子さんがいらっしゃる家庭ではグローバルで多様な環境を家に取り入れたいというニーズもありますし、また女性キャリアウーマンの中では外国人のハウスキーパーさんには一つのブランドのような価値があります。

世界を見てもキャリアアップしてきた女性には、家のことを任せられる心強い外国人ハウスキーパーの存在がいることが多いです。例えばシンガポールなどでは、働く女性が住み込みで外国人ハウスキーパーを雇うケースも少なくありません」

タスカジは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県で利用することができ、今後順次エリアを拡大していく予定。定期的に家事代行を依頼してもらい、それを生活の中に取り入れてもらうことを目指しています。

「多様化するライススタイルに応えるサービスにしていきたいと思っています。ハウスキーピングのサービスと言うと、「女性のことを助けます」といったコピーが目立ちますが、そもそも共働き家庭における家事は女性だけの問題ではありません。ママ、パパや働く共働き家庭の皆さんのニーズに応えるサービスにしていきたいですね」

Yukari Mitsuhashi

Yukari Mitsuhashi

三橋ゆか里。東京在住のTechライター。フリーランスになる前は、日本のスタートアップ数社にて勤務。彼女のブログ「Techdoll.jp」は、海外のスタートアップを日本市場に紹介している。映画「ソーシャル・ネットワーク」の日本語字幕と吹替を監修。Twitter アカウント @yukari77

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