Xiaomi(小米)のMi3が7月15日にインドでリリース、Micromaxは戦々恐々

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中国の携帯電話メーカーXiaomiが高スペックのMi3を7月15日にインドでリリースする。このスマートフォンは14,299ルピー(250米ドル)というなかなか強気な値段設定ではあるが、インドの低価格スマートフォン市場に革命を起こすことになるだろう。

インドはXiaomiフォンのリリースを心待ちにしていた。同社が本日(編集部注:記事の初出は7月8日)Facebookで行った告知では、数分のうちに500近い「いいね!」を獲得。Mi3はインド人にとって非常に良い響きの名前である。MIはインドのプレミアリーグで最大数のファンを持つクリケットチームMumbai Indiansの頭文字である。また、James Bondのスパイ映画のおかげでイギリスの秘密組織MI5はインドでとても馴染みのある名前なのだ。

しかしインドの消費者は安価なスマートフォンの選択肢に恵まれており、ブランドとスペックに主に着目するだろう。

Mi3はQualcommのSnapdragon 800 2.3GHzクアッドコアプロセッサで動作し、2GMのRAMとeMMC 4.5フラッシュメモリを備えている。Android 4.3 KitKatのOS、XiaomiのMIUIスキンで動作する。そしてF/2.2の13メガピクセル、28mmの広角カメラを背面に、2メガピクセルのフロントカメラも装備し、内蔵ストレージは16GBだ。

感圧式のタッチスクリーンは濡れた手でも操作可能である。Mi3のバッテリーは前モデルの30%増の容量を持ち、3G環境下では21時間のインターネット使用に耐え、2G環境では25時間の通話が可能である。

Micromaxに競合現る

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インドの安価な携帯電話メーカーMicromax、Xolo、そしてKarbonnはSamsungやAppleのようなマーケットリーダーのインドでの販売価格を見直させたほどの会社だが、Xiaomiのような評価の高い中国の競合メーカーがグローバル化し、インド市場にも参入することに対してひどく神経過敏になっているだろう。結局、Xiaomiはより高い顧客価値を提供し、インドの携帯電話会社より優秀なサプライチェーンを持っている可能性があるからだ。

Micromaxその他のメーカーが直面する問題は、市場はとても大きいにもかかわらず、スマートフォン製造がインドにどうしても根付かないことである。インドのメーカーは中国から部品を安価に調達し、インドで組み立てることを好む。しかし、今やスマートフォンの量が1年で5倍に増えていく中で、部品メーカーは膨れ上がる需要に応えられるのだろうか?中国の携帯電話メーカーは部品メーカーとの距離が近いことで、その点有利かもしれない。

2カ月前のインタビューで、インドで切望されていた中国のスマートフォンメーカーOnePlusのグローバルディレクター、Carl Pei氏は、会社の拠点を深圳に置いた理由をこう説明した。

「製造施設やR&Dの施設が活用できるからです。深圳は今ハードウェア革命が起きているので、ハードウェアに関心がある人なら誰でも深圳にいるか、深圳と関わっています」

ガジェットの技術的条件が高まっていることに加え、もう一つの主な課題は、スマートフォンメーカーと共にサプライチェーンが拡大しなければならないということだ。しかし、資金調達やビジネスモデルが両者ではかなり異なっているため、協力が必要となっている。

Micromaxや他のメーカー、Xiaomiでさえもインド・中国市場に出荷されるスマートフォン数量の急増に伴う部品調達の問題に気づいている。Xiaomiでグローバル展開を指揮するHugo Barra氏は、同社の製造パートナーと密接に協業するプランを最近Bloombergに紹介している。

また、数カ月前のロイター通信によれば、Micromaxは韓国のスマートフォンメーカーPantechの株式取得に興味を示しているという。Pantechは自社でスマートフォンを製造している。だがその後何の情報も得られず、Micromaxもそのような動きがあることを否定した。今やXiaomiが絡んできており、OnePlus Oneも参入していきているのでMicromaxは考え直すかもしれない。

オンラインセールに向けたオープン登録

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Xiaomiはオンラインフラッシュセールを通じて販売することを得意としており、そのオープン登録が本日インドで始まった。数カ月前、シンガポールでMI3の販売を開始した際は最初のバッチが2分で飛ぶように売れた。本日、都市部でファブレットのRedmi Noteが発売されると、5000ユニットすべてが1分未満で売り切れるという新記録を樹立した。

Xiaomiは同端末のインドにおけるローンチでFlipkartと提携している。シンガポールその他での販売状況から判断すると、Mi3も瞬時に飛ぶように売れるだろう。

【原文】

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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