怠けるために払う値段は?:デリバリースタートアップの厳しさを危惧するベンチャーキャピタリストの声

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delivery-man-new-yorkPhoto via. Jason Yung

<Pickup News> Delivery start-ups are back like it’s 1999

ベンチャーキャピタリストのFred Wilson氏が、New York Timesに寄稿した記事。彼は、1998年に「Kozmo」というデリバリーサービスに出資した一人。映画のレンタル(当時はビデオ)からアイスクリーム、雑誌や本まで何でも1時間にお届けしますというサービスだった。ところが3年でサービスは終了。

昨今の“Uber for xx”的なデリバリースタートアップのバブルは、1999年の再来ではないか、と。在庫を抱え、倉庫を構え、配達人を抱える。このコストが重くのしかかり、さらにはスケールもしづらく難しかった。

いまはソフトウェアやシステムなどのバックエンドで仕組みの効率化ができるものの、果たしてうまくいくのか。ただ、1999年と今で違うのは、InstacartやHealthyOutといったサービスが既存の市場を活用していること。既にあるスーパーを回って、必要な食材を買ってくる。利用者とスーパーをつなぐミドルマンの役割を果たしてる。

とはいえ、例えばInstacartの利用料金はたったの3.99ドル。それでいて、配達人には1時間20ドルもの時給を払って、さらにそこにティップが加わるというからなかなか厳しそう。

人は、lazyでいるため、怠けて楽するためにいくら払うのか。日本でもデリバリー系は増えているから、今後の動きに要注目。

via. New York Times 【Google翻訳

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