韓国のビットコイン・スタートアップ「Korbit」が、Softbank Ventures、Pantera Capital、Tim Draperなどから約3億円を資金調達

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韓国を代表するビットコイン・スタートアップの「Korbit(코빗)」は今日、韓国内外のVCから30億ウォン規模(約3億円)に及ぶ資金を調達したと発表した。今回のラウンドは、SoftBank Ventures Korea がリードし、Pantera CapitalBarry Silbert 率いる Bitcoin Opportunities FundTim DraperBAM Ventures、元 Google で XG Ventures のマネージング・パートナー Pietro Dova 氏、Strong Ventures などが参加した。

昨年の beGLOBAL 2013 に参加した Korbit は、今年初めシリコンバレーで最も影響力のある投資家 Tim Draper などから資金を調達し話題を集めた。Korbit は今回の調達を通じて、韓国の大型VCやアメリカのファンドなど、多様な投資家陣営を獲得した。Korbit の代表を務めるユ・ヨンソク(유영석)氏は、「ビットコイン関連のベンチャーへの投資をリードしてきた世界の投資家たちが、Korbit を選びサポートし続けてくれる意味は大きい」と述べている。

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Tim Draper や Strong Ventures など、既存の投資家から追加で投資を受けられた理由について、ユ氏は2つの理由を上げている。

まず、韓国はビットコインの分野において潜在的な市場であるということ。韓国でビットコインを購入するには3分もかからないが、アメリカやヨーロッパでは、検索を経た後、1日以上待たなければならないこともある。

そして第二に、国境を超えて、世界に進出する Korbit のチームの能力が認められているからだ。現在 Korbit には2.5万人のユーザが居て、毎日20万ドルが取引されている。これまで Korbit は韓国市場にフォーカスしてきたが、今後、世界展開に拍車をかける予定だ。

今回のラウンドをリードした、SoftBank Ventures Korea のイ・ガンジュン(이강준)氏は、投資に至った背景を次のように述べている。

ビットコインは、金融取引において、これまで間接金融が提供してきた価値である、信用担保と証拠金提供に伴うコストとセキュリティの問題を技術革新で解決した。既存の通貨やクレジットカードと比較したとき、コストと使いやすさの面で大きな強みがある。ビットコインを使った支払、海外送金などにおいて、意味のある市場を作っていくものであり、さらに、スマート契約、M2M取引など、さまざまな分野で活用されることを期待する。

Pantera Capital CEO の Dan Morehead 氏が次のように、投資の理由を説明した。

インターネットの技術が、通信と商取引を変えたように、ビットコインが決済の分野を変えると信じている。韓国はサイワールドなど、仮想アイテムの市場でアーリーアダプターの様相を見せて来たし、国家的にも創造経済に重点を置くなど、ビットコインが普遍的に成長するのに良い市場環境を備えている。Korbit は、韓国にビットコインをもたらした先駆者として、世界レベルの技術競争力と信頼性を備えた最適な投資先と判断した。

昨年、世界初のビットコイン/ウォン為替市場を設立し、韓国のビットコイン市場形成の先駆けを担ってきたユ代表によれば、新しくリリースした、Korbit の決済サービスページにユーザからの反応が予想よりも集まっているとのことだ。今回の出資を受けて、より便利か安全なサービスを開発し、韓国で急速に成長している技術、金融分野での大きなチャンスが見つけられるよう、さまざまなサービスを披露していきたいと抱負を語った。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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