TechCrunch 北京:台湾発のモバイルアプリ仮想デモ環境「VMFive」が最優秀賞を受賞、日・韓のスタートアップ・イベントへの出場権を獲得

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Image credit: Tech in Asia

TechCrunch の国際イノベーション・サミット北京版では、胸躍るスタートアップ・コンペティションが展開された。会場では最終日15社がピッチを実施し、審査員がファイナリスト5社を選抜した。1時間に及んだコンペティションの結果、VMFive が最優秀賞を受賞し、日本や韓国との投資家にコンタクトできる機会のほか、年内の日韓で開催されるスタートアップ・イベントへの往復航空券を獲得した。

グローバル・ブレインの百合本安彦氏(訳注:原文では「CA创投」と記されているが誤記)、Google Asia Pacific CEO の Elliott Ng 氏、Sequoia Capital の Steven Ji(計越)氏、Eコマースサイト Lightinthebox の文心氏、そして、TechCrunch のシニア・エディタ Jonathan Shieber が審査員を務めた。

各社に与えられたピッチの時間は6分間、審査員は、イノベーション度、技術的難易度、プロダクトの完成度、市場可能性、企業優位性、プレゼンテーション・スキルなどの評価基準に基づいて審査を行った。

ファイナリストとして残った5社は次の通りだ。

VMFive

日本の Kii Cloud Platform 出身の人達が開発した、R&D に特化したクラウド仮想化技術。モバイルアプリをダウンロード/インストールする前に、PCブラウザやアプリストアの説明ページで、そのアプリのデモを仮想的に動作させることができる。

Roam & Wander(森遊)

子供に対して、楽しい学習体験を創り出すプラットフォーム。アプリストアのゲームカテゴリで常に上位。Didi や Tutu からライセンスされたアニメ・キャラクタのプロダクトを扱っており、現在、大きな売上を上げて、子供向けゲーム業界の関心を集めている。

億航

清華大学と北京大学の学生によって設立。Ghost 無人ドローンは、500〜900ドルで販売される見込みだ。簡単に操作でき、写真撮影に特化していることが特徴。

ghost

Coding

クラウド開発プラットフォーム、プロジェクト管理、ソースコード管理が可能。ソースコードを読み込ませることで、可能性のある問題点やバグを見つけることができ、今後、自動テスト機能や継続開発機能を追加の予定。

coding

Diitu(帝図)

台湾から参加のスタートアップ。人々の体験やそれに関連する記憶を扱う。集合記憶(Collective Memory)によって、一人の人間では到底記憶できないことを、集団で記憶することができる。家族の集まり、結婚式、パーティなど、その重要さや大小に かかわらず、イベントは多くの人に記憶されている。Diitu は、それらの記憶を一カ所に集め、イベント毎に整理して共有できる環境を提供する。

diitu

以上のチームについて、そのいくつかについては既に取り上げたので、この2日間に取り上げた記事をチェックしてほしい。また、受賞チームの祝賀写真を掲出したいと考えているが、具体的な説明、Dominique の受賞にあたっての感想、それらを整理するのに1〜2日間かかりそうだ。引き続き、北京で開催されたサミットの一連のレポートについて、期待してほしい。

【via Technode】 @Technode

【原文】

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