THE BRIDGE のメディア・パートナーである Tech in Asia では、2014年9月3日〜4日、東京で初開催となるスタートアップ・カンファレンス「Startup Asia Tokyo 2014」を開催する。
この予告シリーズでは、開催日当日に向け、登壇者やイベント内アトラクションの紹介を中心に、イベントの全容をお伝えする。これまでシンガポールおよびジャカルタで、通算5回にわたって開催された Startup Asia については、ここから関連記事を閲覧できる。
21世紀にとって、アジアは最も重要な地域だ。広大さ、経済規模、人口の多さがそれを裏付けている。アジアは無視できない存在だ。ここから生まれるスタートアップはより重要な存在となり、アジアのみならず、時には世界中に影響を与え続けるだろう。
そのような中で、日本やアメリカはどこにいるのだろうか。
シリコンバレーに代表されるアメリカは、バブルの真っ只中だアメリカのエコシステムは、若い男性起業家に投資する年長の白人男性に支配されている。そして起業家達は、自分のイメージに合った、自分よりさらに若い人々を雇用している。そのスタイルは、太平洋を越えて、新しい市場に投資しようとする姿勢には程遠いものだ。
一方、ゲーム、電子機器、自動車、工業生産で戦後復興を成し遂げた日本は、成長やインスピレーションを求めて、国外に視線を向けることに必死だ。
したがって、日本とアメリカは、アジアに対して全く異なるアプローチを取っている。9月3〜4日の Startup Asia Tokyo で、この点について、Y Combinator、500 Startups、Movida Japan の3つの組織を交えて深く切り込みたい。
言うまでもなく、Y Combinator と 500 Startups は、シリコンバレーの視点からアジア市場を見ている。500 Startups は最近、東南アジア500ドリアンファンドを開設し、よりベトナムに集中して活動を展開しており、スタートアップをハントすべく、定期的に Geeks On A Plane でアジアを訪問している。
同時に、シリコンバレー初のインキュベータである Y Combinator は、ゆっくりではあるが、アジアのスタートアップへの投資を増やしている。これら2社は、シリコンバレー以外のスタートアップの可能性に、〝よりグローバルなシリコンバレー流〟をもたらすことを重視し、大きな価値をもたらしている。
シリコンバレーではないインキュベータてある Movida Japan は、最近もプログラムを卒業したスタートアップ5社(訳注:実際には10社だが、原文ママ)を披露した。彼らは日本のスタートアップ・エコシステムを育成したいと考えているが、シンガポール初のインキュベータ JFDI が対象をアジア全域に広げたように、Movida も対象地域を広げる可能性があるかもしれない。
このパネルでは、アジアから台頭する新進のスタートアップに、日米やそのエコシステムがどのようにアプローチするのかを議論する。
Movida Japan、Y Combinator、500 Startups は、アジアをどう見ているのか? インキュベーション・プログラムに参加したスタートアップの中から、ベストのチームをどうやって選んでいるのか? 世界市場という文脈の中で、彼らはアジアのスタートアップをどのように見ているのか?
ディスカッションに参加してくれるのは、Movida Japan の孫泰蔵氏、Y Combinator の Kevin Hale 氏、500 Startups の Dave McClure 氏(写真)だ。Startup Asia Tokyo の2日目、9月4日にこのセッションは設けられている。
Startup Asia Tokyo 2014 の入場チケットはここから購入可能。
THE BRIDGE 読者向けの割引コード「readthebridge」の入力で入場料が25%割引になります。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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