Alibabaが、IPO(新規株式公開)における待望の調達額の見通しを明らかにした。かなりの額である。中国の超大手Eコマース企業、Alibabaの最新のSEC(米国証券取引委員会)への報告書では、調達額が最終的には200億米ドルを超える見込みだ。
Alibabaは米国預託株式で1株当たり60~66米ドルに設定し、3億2011万株で売る予定である。同社は最高で211億3000万米ドルを調達することになる。
しかしながら、Alibabaは公開の合計金額として最大243億米ドルという提案もしている。これには公開後、追加で市場に放出される株式の可能性を含んだものだ。いずれにしても、その調達額はFacebook(NASDAQティッカーシンボル:FB)が2012年5月に調達した160億米ドルを上回り、AlibabaのIPOはアメリカで史上最大となる予定だ。
もしAlibabaの株価がIPOでレンジの上方に達すれば1620億米ドルの企業価値となる。 これはAmazon(NASDAQティッカーシンボル:AMZN)の時価総額である1598億4000万米ドルをわずかに上回る(金曜日の終値ベース)。 Alibabaの創業者であるJack Ma氏はすでに中国の長者番付トップであり、IPOで市場に名を連ねることでそのリードは拡大するだろう。
Alibabaの収益のうち80%以上が中国市場、すなわちTmallとTaobao(中国におけるトップ2のオンラインショッピングサイト)に由来するものである。しかしAlibabaは他分野でも収益を上げているため、Amazonと直接比較することは難しい。Alibabaは、クラウドサービス、スマートテレビ、新興のソーシャルネットワークやアプリ、そして本来のサービスであるAlibaba.comにおける中国メーカー向け市場のほか、AlipayというPayPal風のサービス(ただし、このIPOには含まれない)を運営している。
Alibabaはニューヨーク証券取引所に「BABA」というティッカーシンボルで上場する予定だが、IPOの予定日自体はいまだ定めていない。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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