クラウドワークスに初の海外アドバイザーが就任
クラウドワークスが本日、新たにクラウドソーシング事業のアドバイザーとして、MIT メディアラボ所長の伊藤穰一(いとう・じょういち)氏、ならびに米国 WIRED 誌のコントリビューティング・エディターであるジェフ・ハウ氏を迎え入れました。海外からのアドバイザー就任は、同社では今回が初となります。
伊藤穰一氏は、IT産業の創成期から、デジタルガレージをはじめとする多くのIT企業の設立・運営に携わっており、2008年には米国 Business Week 誌が「ネット上で最も影響力がある世界の25人」に選出。日経ビジネス誌では2011年から2年にわたって「次代を創る 100人」に選ばれています。
ジェフ・ハウ氏は「クラウドソーシング」という言葉の命名者として知られ、ジャーナリストキャリアの中でクラウドソーシングビジネスを10年近く追い続けている人物。2006年時点で、すでに米国 WIRED 誌に“The Rise of Crowdsourcing” と題された記事を投稿しています。
米国の主要クラウドソーシングサービスの「oDesk」や「elance」が期間労働モデルをクラウドソーシングに置き換えただけなのに対し、クラウドワークスは、「クラウドソーシングをオープンイノベーションにも活用している」点に魅力を感じると話します。
国内外の「労働のオープンソース化」に向けてまた一歩
今回の人事は、クラウドワークスがMITの研究者とスタートした共同開発「クラウドワークスリサーチ」の取り組みが、伊藤氏の目に留まったことがきっかけだったと言います。クラウドワークスは現時点では国内重視で事業を進めているものの、設立以来、海外進出を事業テーマの一つに掲げており、その実現に向けてさらに一歩を踏み出したと言えます。
クラウドワークスのアドバイザー就任のビデオメッセージで、「クラウドソーシングとは、労働の「オープンソース化」である」と説明する伊藤氏。クラウドワークスへの期待をこのように表しています。
「これからの社会にイノベーションをもたらすためには、ダイバーシティ(多様性)が重要になります。クラウドワークスは、日本がトップダウン式の工業型の社会から、よりクリエイティブな社会へと変革していくのに貢献するプラットフォームになると信じています」
今後、国内外で労働のオープンソース化にどう取り組んでいくのか。アドバイザーへの就任ビデオメッセージをご覧ください。
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