苦戦を強いられていたインディーズゲーム・コンソールメーカーOuyaがXiaomi(小米)と提携

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経営が危ういアメリカのインディーズゲーム・コンソールメーカー Ouya に光が見えてきたようだ。ロイター通信によれば、急成長している中国のスマートフォンメーカー Xiaomi(小米)が、自社のスマートテレビおよびセットトップボックス(STB)のチャンネルを開設するため Ouya と提携したという。

Ouya は99米ドルの Android ベースのゲームコンソールを製作する Kickstarter キャンペーンを行ったが、製品発売後は順調にいかず、結局は失敗に終わりOuyaは破綻寸前であった。そこで同社は方向転換を行った。コンソールの販売に加え、他企業のデバイスにインストールされるソフトウェアの使用権を認めたのだ。

今回の提携で、Xiaomi は Ouya にとってこれまでで圧倒的に巨大なビジネスパートナーとなる。Xiaomi は4万のデベロッパーと Ouya のプラットフォーム上にある900のゲームにアクセスできる。詳細はまだ協議中で、レベニューシェアをするという以外は、両者間の金銭の取引については公開されていない(両社が収益をシェアすることを除く)。

Ouya のゲームは、Playstation、Xbox、Nintendo などゲームコンソールと似たゲームパッドで使えるよう設計されている。Xbox Oneが来月販売の準備を進めているため、この時期に中国市場に参入するのはタイムリーだ。この件が Ouya のコンソール事業にどのような意味があるか明らかではないが、 Xiaomiとの提携は Microsoftのゲームコンソール Titan と同時期に中国市場に参入するには心強い。

Xiaomi は以前、ゲームに対する関心を示していた。同社は2月にKingsoft(金山軟件)子会社のWesthouseを2000万米ドルで持分取得した。Westhouseは主にパソコンをベースとするMMOを制作している。

Xiaomi はほとんどのデバイスを製造原価レベルで販売しており、このことはソフトウェアや携帯、タブレット、テレビ、STBの付加価値サービスから収益を上げるという長期的な計画があることを意味している。ゲームは、確かにこの中に含まれる。Xiaomi(迅雷看看)は今年初め、 ストリーミングビデオとメディアポータルの Xunleiに対して3億1,000万米ドルの投資をリードした。Xunlei のエンターテイメントサービスを強化するためである。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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