アルツハイマー病の症状を抑えるウェアラブルデバイス「Ybrain」

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Ybrain

急速に記憶障害や認知障害が進むアルツハイマー病。現在、このアルツハイマー病の根本的な治療法はなく、介護問題なども含め世界的に大きな社会問題となっている。

このアルツハイマー病の治療に、新たなアプローチをしているのが韓国のスタートアップYbrain社だ。ヘッドバンド型の「Ybrain」というデバイスを開発している。同社は、先日350万ドルを新たに調達し、調達総額が420万ドル(約4.4億円)になったと発表している。

このYbrainは、頭に装着するヘッドバンド型のデバイス。前面に埋め込まれた2つのセンサーから、2mA(スマートフォンの約1/8の出力)の電気信号を出力し、脳の活性を刺激、アルツハイマー病の症状を軽減するという。患者は、1日30分、週5日間この刺激を受ければよく、自宅でも利用することができる。同社の臨床試験によれば、従来の投薬治療よりも2~3割程度高い効果が得られるという。

現在、韓国のサムスン・メディカル・センターにて行われている臨床試験を終えた後、同製品はFDA(米食品医薬品局)やKFDA(韓国食品医薬品安全庁)の承認を得た後、発売されるとみられている。

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