Goodpatchがプロトタイピング・ツール「Prott」を正式ローンチ——IDEO、Yahoo、DeNAなどが社内に導入

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2014.10.1

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Goodpatch が2014年4月からβ版公開していたプロトタイピング・ツール「Prott」が本日正式ローンチし、あわせて、iOSおよびMac/Windows アプリとしての提供も開始された。また、Slack や Hipchat といった、社内コミュニケーション・ツールとも連携が可能になり、プロジェクトの更新にあわせて、その更新内容が開発チーム内で円滑に共有できるようになった。

また、同社は今回の発表にあわせて、世界的にも名高いデザイン・コンサルティングファームの IDEO や、Yahoo Japan、DeNA でも社内のアプリ開発に導入されたことを発表している。

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正式ローンチにあわせて、料金体系も明らかになった。料金は Prott 上に作成するプロジェクトの数により決定され、1プロジェクトは無料、3プロジェクトの Starter プランが1,400円/月、プロジェクト無制限の Pro と Team がそれぞれ 2,500円/月、9,900円/月となっている。

「Prott」iOSアプリ

「Prott」iOSアプリ

Goodpatch の創業者兼CEO 土屋尚史氏によれば、Prott はβ版ローンチからの約8ヶ月間で7,000人のユーザを集めているのだそうだ。この分野で一歩先を走る台湾の POP は、2012年末から2年弱をかけて約30万人のユーザを集めているとされるが、正式ローンチ前の積極的なプロモーションを行っていない段階での Prott のこの数字は先行き明るいと言えるだろう。

アメリカのプロトタイピング・ツールとして有名な Invision は通算で約35億円ほどを資金調達しており、それなりの結果が出せている。エンタープライズ向けのワイヤーフレーム・ツールでは、Axure(編注:日本では、NTTデータがディストリビュータ)が年商ベースで約200億円の売上を出しており、期待が持てる市場だ。

何の前提知識が無くても、使い始めることができるのは Prott の強み。ユーザにインタビューしている中では、触り始めて数秒でプロトタイピングを始められる点が非常にウケている。(土屋氏)

土屋氏は、プロトタイピング・ツールの正式ローンチを足がかりに、次なる一歩への動きにも余念が無い。

プロトタイピング・ツールから広がるサービスもあるだろう。結果的に、デザイナーの労働単価を下げてしまうことにつながるので、クラウドソーシングのようなプラットフォームと連携することは、あまり興味が無い。

Prott を使えば、開発スキルが無くてもアプリのアイデアを提示することが可能になるので、アイデアの持ち主とデベロッパのマッチングコミュニティを作ることはできるかもしれない。アプリ・デベロッパにとっては、作りたいサービスのイメージを社外に見せることで、求人活動などにも応用できるだろう。(土屋氏)

UX/UI デザインを事業軸と位置づける Goodpatch は Prott を柱に、今後さらにいくつか、この分野のサービスを立ち上げることを目標としており、スタートアップやアプリ・デベロッパのコミュニティの支持を得て、近い将来、IPO に漕ぎ着けたいとしている。

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Goodpatch CEO 土屋尚史氏

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Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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