コロプラやDeNAなどが導入し、2,500万件以上のプレイ動画が集まる「Kamcord」が日本オフィスを開設

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Kamcord-app

2012年6月にリリースされ、今年2月にSDKが日本語にローカライズされたモバイルゲームの攻略動画録画ソリューション「Kamcord」。リリース当時のタイミングで、バンダイナムコのゲーム「Gregg」への導入が決まっていた。現在、Kamcordでは世界で2,500万件の動画が共有されており、9月単体のユニークユーザー数は130万人を超えている。

同社の共同ファウンダーであるAditya Rathnam氏は、Kamcordの急成長には日本市場の存在が大きいと話す。既に、コロプラ、DeNA、GREE、gumi、セガといった企業が導入しているが、既存パートナーとの関係性を強化し、導入企業を拡大するために、この度、日本オフィスの開設を発表した。

日本企業がKamcordを導入する明らかなメリットの1つは、グローバルなオーディエンスへのリーチだ。それも単なるオーディエンスではなく、コアなゲームファンに手が届く。ファイナルファンタジーの生みの親でゲームデザイナーの坂口博信氏が手掛ける新作ゲーム「Terra Battle」も、Kamcordを導入することで国外へのリーチに役立てていると言う。

Kamcordの日本オフィスを率いるのは、前職でソーシャルゲーム開発企業「gloops」に勤めていた久保島亜紀さん。日本への本格進出に関して、同氏はこうコメントしている。

「デベロッパーの皆さんは、自分たちが作るゲームの熱心なファンが集まるコミュニティを欲しています。長い間、モバイルゲームのコミュニティ作りに関しては、インターナショナルなハブが不在していました。Kamcordは、ゲームプレイ動画を中心にしたゲーマーのソーシャルネットワークを提供します。日本のデベロッパーが、国内外に強力なファンベースを構築する手助けができることを非常に嬉しく思います。」

日本を含むアジア進出で突出して成功している海外スタートアップは数少ないが、日本オフィス開設にはKamcordの本気度が感じられる。国内では、今年9月にサイバーエージェントの連結子会社であるCyberZの「OPENREC」がリリースされているが、今後どんな競争を見せてくれるのか見所だ。

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