iPadのPOSレジを開発するRevel Systemsが1億ドルの大型調達ほかーーB2Bニュースまとめてインプット

編集部注：「B2Bニュースまとめてインプット」は海外エンタープライズ系テクノロジーの話題をまとめた連載。本誌でも執筆中の「インプットをアウトプットするブログ」ブロガーで、B2Bスタートアップ・インキュベーション「archetype」所属の鈴木大貴氏がセレクトしたニュースをお送りします。

米Yahooがビデオ広告のBrightRollを6.4億ドルで買収

LuminateやFlurryといった広告・モバイル関連スタートアップの買収が続く米Yahooですが、ビデオ広告プラットフォームを開発するBrightRollを6.4億ドルで買収したことが明らかになりました。米Yahoo CEOマリッサ・メイヤー氏はブログの中で、自社の戦略にとって動画の重要性を強調し、米国で最も多くの消費者に動画広告をリーチさせたBrightRollがいかに自社の成長に必要かを説明しています。

6.4億ドルは直近の米Yahooにとって大型の買収金額となりますが、IPOを果たしたAlibaba株式の売却が話題になったばかり。今後もYahooによる買収関連のニュースを見ることが続くかも。

参考記事：Marissa Mayer Spends $640 Million To Buy A Video Advertising Company

iPadのPOSレジを開発するRevel Systemsが1億ドルの大型調達

Revel Systems iPad POS Revel’s iPad Point of Sale Solution from Revel Systems iPad POS on Vimeo.

iPad POSレジのRevel SystemsがシリーズCで1億ドルを調達しました。Revel Systemsは小売店や飲食店向けに決済、売上集計、在庫管理、従業員のシフト管理等の機能が含まれたiPadベースのPOSシステム一式を提供しており、導入済みの端末数は10,000万近くあるのだとか。2010年創業ですが既に200人の従業員を抱えており、年間を通じて黒字を達成している模様。今回の資金調達は将来のIPOに向け、大幅な人員採用に活用されるようです。

参考記事：Revel Systems Raises $100M To Grow Its iPad Point-Of-Sale Business, Sets Sights On IPO

API経由で人工知能を外部サービスに提供するScaled Inferenceが800万ドル調達

人工知能プラットフォームのScaled InferenceがKhosla VenturesなどからシリーズAで800万ドル調達しました。Scaled InferenceはAPI経由で人工知能や機械学習の機能を外部サービスに提供するAPIを開発している、Google卒業生が立ち上げたスタートアップ。

今のところECや金融関連市場にフォーカスした開発を行っており、具体的には通常使わない地域や商品の購入でクレジットカードを使うとアラートを出す異常値検出APIや、顧客が特定の時間や場所でどんな商品を購入するかを未来予測するAPIなどを提供している模様。Scaled Inferenceは累計で1,360万ドルを調達しており、既存の株主にはTencentが含まれています。

参考記事：Scaled Inference Lands $8M From Khosla To Build A Cloud-Based AI Platform For All

Grouponがインストア分析サービスのSwarm Mobileを買収

Grouponがインストア分析サービスを開発するSwarm Mobileを買収しました（金額未公表）。Swarm MobileはWifiやBluetoothの電波と通信する専用のデバイスを店内に設置することで、実店舗への来店人数をカウントしたり、POSと連動することで来店あたりのコンバージョン数を計測可能なサービスを開発する2012年創業のスタートアップ。

直近では2013年にシリーズAでAbundance PartnersやIcon Venture Partnersから350万ドルを調達しています。Grouponにとってはフラッシュマーケティング関連ECスタートアップ２社、O2Oスタートアップに続く2014年4社の買収案件となります。