ドコモ・ベンチャーズが第3回デモデイを開催——プログラム修了4チームと、拡張現実のTekkyuARがピッチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2014.11.13

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日本の筆頭モバイル企業の投資部門であるドコモ・ベンチャーズは12日デモデイ・イベントを開催し、同社の第3回インキュベーション・プログラムから輩出された、スタートアップ4社を披露した。この数ヶ月で、彼らがアイデアをどのように作り上げたかを見てみることにしよう。

ウンログ(審査員・オーディエンス賞/ユニークヘルスケア賞)

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無料の iOS アプリで、どんなうんちをしたか詳細を記録することができる。大きさ、形、色のほか、臭いはひどくなかったか、排便がつらくなかったかなども書き留められる。以前、このアプリについて取り上げたことがある。

<関連記事>

MoneySmart(イノベーティブライフデザイン賞)

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お金の使い方のストーリーを記録することで、生活品質の充実につながる情報を提供してくれる、個人資産分析アプリ。どの支払先にいくら使ったかを地図上に表示したり、誰のためにいくら使ったかを表示したりすることができ、価値ある支出とムダな支出を整理して、その後の生活に役立てることができる。アプリは、iOS 向けにここからダウンロードが可能だ。

OTON GLASS(ソーシャルアーキテクト賞)

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OTON GLASS は、失読症患者のためのスマートグラス。先天的な障害や、脳梗塞の後遺症などによる後天的な障害により、視覚に問題は無いものの文字を文字として認識できなくなる障害を持つ人が、日本には50万人、アメリカには100万人、イギリスには25万人いるとされている。

OTON GLASS は、スマートグラスを通じて捉えた文字を認識し、グラスを装着しているユーザにその内容を骨伝導スピーカーを通じて音声で伝える。アプリの名前は創業者の父にちなんでおり、彼が脳梗塞により失読症を発症したことが OTON GLASS の開発に着手する契機となった。

Liquid(Sony Select賞)

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Liquid は、本人確認や決済などで利用できる、指紋認証のASPサービス。福岡生まれのスタートアップであるラックネットが開発した。認証用のカードやID、PWなどが必要なくなくなるので、クレジットカードや財布を持たずに手ぶらで買い物することが可能だ。店舗の顧客優待カードに代わる機能を提供することもできる。以前、THE BRIDGE でも紹介した、アメリカのカーネギーメロン大学発のスタートアップ PayTango にも似ている。

TekkyuAR

TekkyuAR

紹介した4社に加え、8月に開催された Docomo Developer Application Contest 2nd で最優秀賞を受賞した、TekkyuAR もピッチの機会を得た。法政大学の学生らを中心に構成された SMDLab(スマートデザイン研究所)のチームが開発した AR(拡張現実)アプリで、ユーザは現実の重力と力に従って、鉄球を転がしゴールに運ぶことができる3D立体迷路ゲームだ。EPSON America が制作した、TekkyuAR の面白いデモビデオがあるので、そちらをご紹介しておこう。


なお、最近 NTTドコモ・ベンチャーズでは、オープン・イノベーションの一環として、NTTドコモと起業家がサービスを共同開発する「39Works」という活動を始めたようだ。この活動では、プロダクトやサービスの開発に着手する前の段階から、ドコモ・ベンチャーズの担当者と相談を始めることができる。必ずしもプロダクトがなくてもスタートアップができるという点においては、日本の Beenos やロサンゼルスにある一部のインキュベータの活動にも性格が似ているかもしれない。

ドコモ・ベンチャーズや、今回のバッチから輩出されたスタートアップの動向については、今後もアップデイトをお伝えしたい。

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