Founder Institute Tokyoが第1期デモデイを開催—3桁コードの交換だけでつながれる「BePath」ら5チームを輩出

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去る11月10日、東京の SMBC 日興証券・八重洲ホールで Founder Institute Tokyo の第1回バッチのデモデイが開催された。当初、Founder Institute Tokyo は昨年11月から第1回バッチの開催を予定していたが、諸般の理由から、今夏からのスタートになった模様だ。

今回のバッチからは5つのサービスが輩出された。彼らのサービスを見てみることにしよう。

BePath

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BePath は、出会った人や電話をしている人同士がで相互にアプリなどでつながりたいとき、パスコードを交換することにより、セキュアな1対1コミュニケーションを成立させる認証プラットフォーム。ユーザIDなどを使わなくても、3桁の数字を1〜2回交互にやりとりするだけで通信チャネルが確立され、ファイル共有やチャットができる。数字のやりとりだけなので、相手の名前やユーザIDなど個人を特定する識別子を必要としない。現在、特許出願中だ。

Appi

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Appi は、メンタルヘルスの改善を支援するアプリ。心療カウンセラーのクラウドソーシングサービスで、感情や精神状態をアプリ経由で投稿することで、カウンセラーに症状を緩和する方法を相談することができる。

Farmly

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Farmly は、農家のための生産管理ログサービス。農作物の育成過程や天気などをテキスト、動画、写真などで記録することができる。記録されたログは QR コードに関連付けられ、農家から出荷される農作物に貼り付けられる。消費者は農作物を購入した後、QR コードをスキャンすることで農家の投稿を閲覧したり、食べた感想を農家にフィードバックすることができる。フードトレーサビリティに加え、農家と消費者の間に対話を生み出すサービス。

Bakappli

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Bakappli はアプリ開発プラットフォーム。プログラム開発の知識は無いが、アプリのアイデアを持っているユーザと、プログラム開発の知識はあるがアイデアが乏しい業務系の開発者を結びつけ、面白いアプリを量産しようという試み。2015年3月に始動予定。

Dream Fun

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Dream Fun は、家族の夢を応援する目標管理型のクローズドなソーシャル・ネットワーク・プラットフォーム。家族メンバーの目標に対し、家族からの応援を見えやすい形で受けられやすくする。


他の多くのインキュベーション・プログラムのように、MVP (Minimum Viable Product)の作成が Founder Institute の卒業条件に含まれていたかどうか定かではないのだが、現時点で MVP を提示できているのは BePath のみであり、他の卒業生らが最終的にどのようなサービスを作り出すのかは想像がつきにくい。彼らのサービスの骨組みが完成した頃に、機会を改めて個別にフィーチャーしてみたい。

Founder Institute Tokyo の第2回のバッチは、2015年3月頃から開始するとのことなので、告知を希望する人は Founder Institute Tokyo のニューズレターにサインアップしておくとよいだろう。

なお、日本では、今年5月から大阪で Founder Institute Kansai開始されており、8月には4つのチームが輩出された。Founder Institute Kansai 輩出チームの一つである Canvas Coffee は、10月末に正式サービスのローンチにこぎつけている。

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