Startup Asia Jakarta 2014のピッチ・コンペティション、優勝はインドネシアのクラウド農業iGrowが獲得

SHARE:

startup-arena-award-presenting

11月26日〜27日の2日間、ジャカルタ市内で Tech in Asia が開催するスタートアップ・イベント「Startup Asia Jakarta 2014」が開催された。このイベントのピッチ・コンペティション「Startup Arena」に参加した9つのスタートアップのうち、優勝はインドネシアのクラウド農業サービス「iGrow」が獲得した。

iGrow はインターネット越しに農作物を育てることができるプラットフォームだ。都会では農業を営むことができないユーザが、iGrow を介して資金をスポンサードし、遠く離れた農園で農作物の栽培を依頼することができる。インドネシアには多くの使われていない土地があるため、遠隔でバーチャルに農業が営めるサービスは、環境保全などの観点などからも非常に意義深い社会起業(social entrepreneurship)なのだという。

igrow-farmland
iGrowが確保している農地。

投資した資金によって、農作物からは収穫売上が得られる。ユーザはその収穫売上の40%を手にすることができ、残りの60%はその後の農作物の育成のために使われる。

このサービスは、6,000万人いるというインドネシアの中級クラスの都市生活者をターゲットにしており、iGrow は既に自前の農場も持っているという。収穫売上に応じた投資のリターンが得られるまでの時間は、育てる農作物が育ち出荷できるまでのサイクルのスピードによるとのことだ。

この分野では、筆者の知る限り、日本では愛媛県に本拠を置くテレファームが、似たようなビジネスモデルを展開している。

THE BRIDGE では追って、Startup Arena に参加した iGrow 以外の8社のスタートアップと、Startup Asia Jakarta 2014 で設置された特別ブース Meet the Media にインタビューを受けに来てくれた7社についても詳細をお伝えする予定だ。乞うご期待。

igrow-founders
(左から)iGrow の CTO Andreas Senjaya と CBDO Mochammad Auditya Brilliant

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する