人工知能がスタイリストになるファッションアプリ「SENSY(センシー)」がリリース、アートディレクションはライゾマの真鍋大度氏

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sensy

東京を拠点にしたスタートアップCOLORFUL BOARDが人工知能がスタイリストになるファッションアプリ「SENSY(センシー)」をリリースした。

COLORFUL BOARDはこれまで全国のクリエイターをネットワークし、クライアントのテーマに沿ったコンテストを開催、商品化を支援する「コ・クリエーション」事業、人工知能とスコアリングシステムを活用し、売上を最大化するためのMDやプロ モーション計画の策定を支援する「プレマーケティング」事業等を展開してきた。

今回、新たにリリースしたのが人工知能を活用して個人の好みを学習し、その人に合ったスタイリングを提案してくれるファッションアプリ「SENSY」だ。

AIがファッションセンスを学習

sensy ui

「SENSY」ではアイテムが表示され、ユーザは表示されたアイテムに対して「好き」か「嫌い」かを選ぶ。UIのアートディレクションはライゾマの真鍋大度氏が務めており、最近よく見かけるTinder風となっている。

好みを入力していくと人工知能がユーザの好みを学習し、徐々に精度が向上していくという。オススメされたアイテムは気に入ったらショップへと遷移し、その場で購入することができる。すでに日本未上陸のブランドを含む、1600以上のブランドとのアライアンスが決まっており、幅広い商品の中からレコメンドされる。

「SENSY」ではユーザのセンスを学習した人工知能が、そのユーザのようなセンスを持つようになる。SENSYでは、ファッションモデルやスタイリストのセンスを学習した人工知能を活用することで、ユーザがセンスを借りることができる「センスリンク機能」も提供される。

大学と共同で研究開発した人工知能

「SENSY」の肝である人工知能(AI)は、慶応義塾大学相吉教授、千葉大学岡本准教授を共同研究パートナーとして、研究開発を進めている。米国特許に出願している状態だ。

amazonの「おすすめの商品」は、多くのユーザの嗜好情報を蓄積し、あるユーザと嗜好の類似した他のユーザの情報を用いて自動的に推論を行う「協調フィルタリング」という方法をとっている。AIがこの方法と異なるのは、類似した嗜好のユーザの情報は必要なく、その人だけの嗜好から商品をレコメンドすることだ。これにより、発売間もない商品やニッチな商品のレコメンドも可能になる。

sensy app

日々、AIは人間の思考を学習し、その人の思考をコピーしていく。人の思考をコピーしたAI同士がインターネットで繋がり、AIネットワークを構築。AIが人の代わりに情報収集するだけではなく、人と人がAIを通じて知恵や感性を共有しあう世界観を、「SENSY」は目指している。

「SENSY」の開発チームは、近い将来人間はインターネット上の情報を収集するために、ロボット(人工知能)を使うようになると考えている。最終的には、AIがライフスタイル全体をサポートするコンシェルジュのような存在として活躍する未来を思い描いているという。

「SENSY」のアプリはこちらからダウンロードできる

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