リアルタイムに自撮り動画を編集できる「VideoSelfie」(旧unda)がEast Venturesなどから資金調達

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シリコンバレーのインキュベーター「500 Startups」を卒業し、2013年6月にリリースされたビデオメッセージアプリ「unda」。undaが、本日、「VideoSelfie」に生まれ変わって登場しました。

VideoSelfieは、スマホで撮った動画を、アニメーション、フィルター、音楽などを使ってリアルタイムに編集できる自撮りアプリ。VideoSelfieを開発するPocket Supernova社は、East Ventures、Klab Ventures、CyberAgent Ventureなどからシードの資金調達を行ったばかりで、これまでに総額120万ドルを調達しています。

リアルタイム編集にフォーカスしてピボット

もともと提供していた「unda」は、単純にビデオメッセージをやり取りできるメッセージアプリでした。でも、ビデオメッセージ市場が飽和状態になるのも時間の問題と判断し、新しいテクノロジーで差別化する方法を模索するようになった、と話す同社のCEOで共同ファウンダーのOscar Yasser Noriegさん。

2014年頭から、「リアルタイム編集」にフォーカスするようになり、自撮りした動画にGIFアニメを追加して遊び心を加えたり、完成した動画を各種SNS、友人などに共有することができます。また、Instagramのように、VideoSelfie独自のコミュニティの中で、世界中のユーザーと動画を通じて交流することも可能だそう。

「スマホで動画を撮って、そのVideoSelfies(ビデオセルフィー)にメッセージを添えて友達などに送る。ビデオ編集の人気は高まっているけれど、ほとんどのアプリが古いやり方を採用してる。1ステップずつ(録画、編集、フィルター)時間をかけて編集しなきゃいけないものが多い。1つの画面でそれをリアルタイムにできて瞬時に共有できることがVideoSelfieの特徴だ」

プリクラを撮るように自撮り動画を撮る

英語、日本語、スペイン語の3ヶ国にローカライズして提供されるVideoSelfie。50%が北米から、25%が東南アジア、5%が日本、残りをその他各国が占めています。国が違ってもアプリの中身は基本的に一緒、ただ、コンテンツや一部機能などは特定の市場にのみ提供することも。日本市場ならではの機能に関しては、その時が来たら共有してくれるそう。

VideoSelfieの主要デモグラフィックは、12歳から19歳の女の子。自撮り文化の進み具合は、市場によって異なるのが現状です。例えば、北米や東南アジアでは自撮りの行為は当たり前ですが、日本はまだそこまで到達していません。そのため、日本市場に受け入れられるには、プリクラ感覚で友達と自撮りを撮るような習慣から啓蒙して行く必要があるのだと言います。

今後は、アプリ内課金で購入できるプレミアムなフィルターやコンテンツなどを著名なアーティストなどと組んで販売する予定。また、「将来的にスマホにおける動画編集のスタンダードになる」自信があるというそのリアルタイム動画編集の技術を、他のアプリにライセンスすることも検討しています。

VideoSelfieのリアルタイム編集なら、従来の動画編集に感じる精神的なハードルがかなり軽減される予感。写真と同じように気軽に撮って可愛く編集できれば、日本の若い女の子たちにも受け入れられるのでは。乞うご期待。

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