TVCMの放映を開始したトークアプリ「755」が芸能人とユーザの新たなコミュニケーション体験を生み出す

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755

サイバーエージェントの連結子会社7gogoが開発するトークアプリ「755」が本日よりTVCMの放映を開始している。

「755」は人気アーティストや著名人のトークを自由に閲覧・コメントが可能なスマホアプリ。リアルタイム性を重視しており、有名人にコメントすると返信をもらうことができる。

12月16日に開催されたCM発表会が開催され、本日よりAKB48バージョンが本日から、E-girlsバージョンは2015年1月1日から、一部地域を除く全国でオンエア予定だ。


http://youtu.be/VTuH74q0EIo

http://youtu.be/oumO4Wf1rJk

「755」が公開された当初、藤田晋氏と堀江貴文氏のトークが公開されていたことなどもあり、新しいインターネットサービスへの感度の高いユーザが多かった。それが5月に音楽グループのAAAや、お笑い芸人の田村淳氏が参加したことで、ユーザの属性は少しずつ変化していった。

9月に今回のCMにも出演しているアイドルグループのAKB48やE-Girlsが参加したことで、アイドルオタクの人々もユーザとなり、ユーザ層を広げてきた。現在、ユーザ数は約58万人まで成長している。

有名人とのコミュニケーションとCGM


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「755」は、大きく2つの楽しみ方に分かれている。著名人のトークを楽しむという方法と、ユーザ自身がトークを立ち上げ、そこで他のユーザと交流するというものだ。

著名人のトークも、一般人のトークも仕組みは共通している。トークを閲覧すると、ユーザはそのトークをフォローでき、トークのURLをシェアすることができる。画面右上のアイコンをタップすると「やじうまコメント」という機能で、トークを立ち上げた人に対してコメントを投げることができる。

ユーザからコメントされると、最新のコメントがトーク画面上部から落ちてくるように表示される。投稿されているコメントに対しては、「拍手」機能と「リトーク」という機能を利用することができる。

リトークすると、投稿されたコメントを引用して別のトークに投稿できる。現在、このリトークという機能が最もユーザに利用されているという。

実験を繰り返しながらのアプリ開発

このリトークという機能は、アプリリリース当初は存在しなかった。アプリを提供していく中で、追加されたものだ。「755」は新しい領域に挑戦していることもあり、走りながらサービスの改善を続けている。

「755」を運営する7gogoの代表取締役社長の森正樹氏は、元々は「複数人のトークを閲覧することをメインにしていく予定だった」と語る。

森氏「最初は、複数人のトークを閲覧できることをメインにしていく予定でした。ただ、リリースしてみてわかったのは、複数人でのコミュニケーションはリアルタイムには続きにくい。一人でトークを立ち上げる機能は元々備わっていたのですが、こちらの使い方も可能性があることがわかりました」

現在は、著名人のトークが目立ちやすいが、徐々に一般のトークも伸ばしていきたいと考えているという。一般のトークを見ていると、著名人と同じように個人のサロンのようにトークを運営しているユーザと、2ちゃんなどのスレ立てのようにトークを利用している例などが見られる。


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まずは著名人のトークを覗けることをフックにユーザを集め、ユーザにアプリに頻繁に訪れてもらい、徐々に自分でトークを立ちあげるユーザを増やし、CGMとしての側面も強めたいと考えている。

オンラインサロンのような側面と、スレッドのような側面。著名人と一般人の利用の仕方など、いくつかの軸が存在しているアプリとなっているが、あえて絞らずこのまま可能性を残してアプリの提供を続けていくという。

著名人の参加インセンティブ

現在、「755」に参加している著名人は約800人。参加しているうち、90%以上がユーザとコミュニケーションを楽しむために使っているという。7gogo取締役の水野信之助氏は著名人がこれだけ参加する理由をこう考えている。

水野氏「UIをスマホに最適化しており、スマホからコミュニケーションがとりやすいアプリになっています。トークの上から最新のコメントが降りてくることでリアルタイム性を感じることもでき、「今」ファンが喜んでくれてることがわかる。これはタレントにとって嬉しいことだと思います。

ユーザからのコメントの監視もしっかりしているので、使っていて不快になることもほとんどないことも大きいと思います。その他には、他のサービスではあまりやらないランキング表示をしているので、タレント同士で競争心を持ってもらえてることもあると考えています」

それぞれのトークを盛り上げてもらいつつ、今後は各トークの著名人同士が互いのトークを行き来することを増やしていきたいとも考えているという。

DeNAの「SHOWROOM」、フォッグの「CHREEZ」などアイドルやタレントなどとこれまでにはなかったコミュニケーションを可能にするサービスがいくつか登場している。「755」には著名人にとってのオンラインのファンクラブのような利用の仕方も可能性がありそうだ。

森氏「TVCMを放映することで、2015年1月末で200万会員を目標の数字にしています。それだけのユーザの規模になると、ビジネスモデルも見えてきます」

まだ発表はできないそうだが、「755」に参加する予定の著名人も複数控えているという。年末年始の期間で、どれだけこのサービスが盛り上がるのか楽しみだ。トークアプリ「755」のiOS版はこちらAndroid版はこちらからダウンロードできる。

左:7gogo取締役水野氏 右:7gogo代表森氏
左:7gogo取締役水野氏 右:7gogo代表森氏

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