有機ELよりも薄い、3Dプリンターで出力するLED照明「Lightpaper」

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アメリカのスタートアップ企業、Rohinni(ロヒンニ)が3Dプリンターで印刷可能でぐにゃっと曲げられる世界最薄のLED照明「Lightpaper」を開発している。

赤血球サイズの極小ダイオードを混ぜ込んだインクを作り、3Dプリンターで導電層に印刷して製造するという仕組み。電流を流すとダイオードが一斉に発光し極薄のLED照明となる。従来からあるフレシキシブル有機ELと同じ仕組だがLightpaperの方がはるかに薄く、また3Dプリンターによってテクノロジーを汎用的に利用できるようにするというのがポイントだ。

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極薄で柔軟性のあるLED照明の用途として例えば、ウェアラブルな電子デバイスや自動車関連、インテリアへの応用が考えられる。なお、現状ではまだダイオードを均等に印刷する仕組みができていないという課題が残っているが、新たなプロトタイプを数ヵ月以内をめどに開発するとのこと。

フレキシブルディスプレイの市場規模は2020年に世界3200億円を超えると予想されている(富士経済の調査結果)中、このスタートアップが取り組んでいるテクノロジーが完成したらより大きな注目を浴びるだろう。

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