<ピックアップ記事>Part 1: What makes teams successful?
ソフトウェア開発プロジェクトを共有できるサービスGithub。ここには日々、数多くのプロジェクトがアップされ、共有されています。
今回のピックアップ記事では、バーモント大学のMichael Klung氏とJames Bagrow氏が発表した論文が紹介されています。この論文では、Github上にある任意の約15万のプロジェクトを選択。
これらプロジェクトに関わるレビューやコメント等のチーム運営に関わる要素を分析し、チームが成功する要因を導き出したとのこと。また、ここでは成功しているチームを「ハイインパクトチーム」と呼び、このチームの特徴を5つ挙げています。
記事では以下の5点の分析結果を述べています。
- 1. ハイインパクトチームの多くが比較的大人数のものである。しかしながらGithub上の多くのチーム規模は小さく、10人以上のメンバーを持つのは全体の1%に満たないのが実態
- 2. ハイインパクトチームは、同規模の他のチームより集中力が高く、よりバックグラウンドが豊富なメンバーを仲間に入れる
- 3. ハイインパクトチーム内では、1人か2人ほどがメインの仕事を行う。それ以外の人はサポート役に回る
- 4. ハイインパクトチームは他のチームの中心メンバーを引っ張ってくる場合が多い
- 5. ハイインパクトチームでは、中心メンバーがプロジェクトを引っ張り、そしてその仕事量は、それ以外のメンバーの仕事量を足し合わせたものより多い
これら5つの結論は、論文を見れば分かる通り全て数式によって導き出された考え。上記の結果を見る限り、Github上で上手く行っているチームは、比較的人数が多く、誰か指示出し役がいて、回りにサポーターがいるというトップダウン形式のチームが想像されます。
Githubを使っているチームの特徴がトップダウンのであるため、しっかりとした指示出しをしなければいけないでしょう。それ故に、ハイインパクトチームはコミュニケーション能力も秀でている必要があることが考えられます。
論文にはどのようにして結論に至ったかまで細かく載っているので、お時間のある時に一読してみてはいかがでしょうか。
Via GIGAOM RESEARCH
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