ブランド委託販売アプリ「RECLO」が2.45億円を調達、Gunosyチャンネルで新サービス「FLIP」も開始

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アクティブソナー代表取締役の青木康時氏

ルイ・ヴィトン、シャネル、プラダなどのハイブランドを、委託販売形式で提供するマーケットプレースアプリ「RECLO」を運営するアクティブソナーは12月9日、B Dash Ventures及び、フューチャーインベストメントを割当先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達した金額は2億4500万円で、払込日や割当株式の詳細については非公開。

また、これに合わせて先日発表された情報キュレーションアプリ「Gunosy」新プラットフォーム構想の第一弾の提携パートナーとして「RECLOチャンネル」を開設、12月中旬のサービス提供を開始することも発表している。

さらにアクティブソナーはGunosyチャンネルに対して「RECLO」以外にももうひとつ、話題性のある手に取りやすい商品を48時間、数量限定で販売するフラッシュ販売サービス「FLIP」の提供も12月9日から開始するとしている。

アクティブソナー代表取締役の青木康時氏によれば、委託販売のRECLOは公開半年で17万ダウンロード、特にリピート率が高く、購入した人の約半数はまたここを利用しに戻ってくるのだそうだ。「やはりハイブランド品が圧倒的に安いっていうのはあると思います。まだ60%、90%オフなんていうのもありますので」(青木氏)と顧客の満足度が高い理由を語る。

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また、委託販売ビジネスで重要なのは商品数の確保だ。現在総在庫点数は2500点を超え、その確保元も初期こそ中古ブランド品を扱う業者割合が高かったそうだが、現在は半分以上がユーザーからの出品になっているという。

ちなみにこういった高額商品を個人から出品してもらうノウハウは、同じくハイブランドのリユース品を扱うThe Real Real同様、地道なコミュニティ営業が主力になる、という話を聞いたことがある。

青木氏の話によれば、こういった地道な「コミュニティづくり」(詳しいところは教えてもらえなかった)を続けることで、今後、ハイブランド品だけでなく、富裕層の持つ家具などの調度品などに事業を横展開できる可能性もある、ということだった。数に限りのあるブランド品だけでは天井が見えやすいだけに、その広がりは大きいと感じた。

利用ユーザーはいわゆる「アラサー・アラフォー」女子(性)でアクセスの8割がスマートフォンなのだとか。

このように順調にダウンロード、ユーザー獲得を続けて成長する一方、やはり圧倒的な伸びを示すにはもうひと工夫必要になる。今回、青木氏らが注目したのがGunosyのトラフィックだ。RECLOとしても彼らのプラットフォーム構想でチャンネルを開設するが、やはりユーザー層を考えるともう少し違うアイテムが必要になる。

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そこで企画されたのがFLIPなのだそうだ。彼らのチームには元Grouponなどのメンバーが在籍しており、フラッシュマーケティングに関するノウハウがある程度たまっているのだという。「悩まない程度に買えるものですね。サービス名通り、フリップのように商品をどんどん出していく」(青木氏)。

確かに情報を取得する動きと買い物というのは目的が違う。一方で、iQONのようにタイムライン上にインフィード広告を自然に入れ込めば、購入への導線にしっかりなっているという結果も出ている。

今回、どういう形でニュース上にインフィードとして商品情報が差し込まれるのかはまだ取材時点で未定ということだったが、そもそもクリックパフォーマンスのよいネイティブ枠なので(言い換えればコンテンツと見間違う可能性が高い)、実際にコンバージョンまでいくかどうかが、ユーザー体験を図る上で重要な指標になりそうだ。

この辺りはまた結果が出たら教えてもらうとしよう。

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