42%のアメリカ人が休暇を取らない ーー アメリカにおけるワーキングスタイル

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Image by JD Hancock

<ピックアップ記事>42% of Americans Didn’t Take A Vacation in 2014, Survey Finds

アメリカ人の休暇に関しての興味深いデータが公表されました。記事によると、2014年度、10人に4人のアメリカ人が会社から与えられる休暇期間を使わなかったとのこと。

今回の調査は1500人に対してインターネット上で実施されたもので、42%の人が休暇を取らない一方、15%の人は20日以上の休暇を取るということも判明。また、13%のアメリカ人は割り当てられた10日程度の休暇を消化する余裕があるのだとか。

また記事では、多くのアメリカ人労働者は、解雇や仕事が山積みとなることを恐れて休暇を取らないという現状も紹介しています。そしてアメリカ連邦法下で、企業側は有給を与えることが義務となっていない点も記事は指摘しています。

ところで私は現在、サンフランシスコ在住なのですが、アメリカ人の働き方について感じていることを補足として書いておきます。

私がサンフランシスコに来る前は、多くの人が平日の出社時間に恐ろしいほどの集中力を発揮し、目覚ましい成果を出す。そして家には決して仕事を持ち帰らずに、週末もしっかりと遊ぶというワーキングスタイルが主流であると考えていました。

しかしながら今では2倍働き、3倍の成果を出すような働き方がこちらのワーキングスタイルであると考えています。

もちろんこれは、私が特にスタートアップの起業家・投資家と多く会っているため全米平均と比較すると極端なものかもしれません。しかし彼らはクリスマスなどのナショナルホリデー以外、例えば週末も働き詰めで、そのため、日本人の労働時間を簡単に上回るほど働いているのがサンフランシスコの働き方であると感じています。

実際、こちらのデータには、年間の平均労働時間は2012年度に日本で1745時間。アメリカで1790時間となっています。

そのため平均値で言うと、アメリカ人の方が日本人より若干多く働いていることになります。その点、スタートアップに関わる人は平均よりもっと働いているでしょう。ちなみに労働生産性に関しては、アメリカが第3位である一方、日本は22位というデータがあります。

リモートワークスタートアップであるRemotusSqwiggleを筆頭に、働き方も徐々に変わってきている現代。

そしてテクノロジー面から見ても、いつでも・どこでも仕事ができる環境が整いつつあるこの時代です。結果さえ出せば、休暇の裁量も自分で決めることのできる働き方が広まってきています。この時代の流れを受けて、将来的に日本人の働き方、そして休暇の取り方も変わってくるのかもしれませんね。

Via TIME

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