弥生会計とMoneytreeが連携、日々のお金の管理から確定申告まで幅広く対応

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Moneytree

確定申告周りの話題を耳にすることが増えてきた。先週はクラウドキャストが「bizNote for 弥生オンライン」をリリースし、昨日はfreeeがTVCMを開始したことに続き、本日は「Moneytree」が弥生会計との連携を発表した。

「Moneytree」は、銀行・クレジットカード・電子マネー・ポイントカードのオンラインアカウントを一度登録すると、残高や利用額が自動的に更新され、収支の状況を把握できるというアプリ。2013年4月にリリースし、現時点で約70万ダウンロードを達成している。

今回の提携により、「Moneytree」は弥生が提供する「弥生会計」「やよいの青色申告」「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」などの各製品と、「YAYOI SMART CONNECT(弥生スマートコネクト)」を通じて連携が可能となる。

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「Moneytree」には、全国の銀行やクレジットカードなど1,300以上の金融機関の取引データや入力データがあり、これらが弥生の会計ソフトに自動で取込・仕訳され、会計データとして取り込まれるようになる。

「Moneytree」は、日々のお金の管理を行うことに主眼を置いたサービスだ。昨年11月に経費精算機能を追加したことで、プライベートのお金の管理以外に、経費の精算など事業用にも活用可能となっていた。

今回、弥生会計と連携することで確定申告にも対応しやすくなり、日々使っているお金のデータをそのまま事業経費の管理や各種帳簿の作成、確定申告などに活用できるようになった。

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今回のリリースに合わせ、Apple Store 銀座にてイベントが開催された。ゲストとして登壇したのは、弥生代表取締役の岡本 浩一郎氏、マネーツリー代表取締役ポール チャップマン氏、PFU 販売推進部の山口 篤氏、フリーランスの市川 渚氏の4名。テクノロジーライターの大谷 和利氏がモデレーターを務めた。

岡本氏は「YAYOI SMART CONNECT(弥生スマートコネクト)」のデモを披露。同サービスは、今回提携した「Moneytree」に加え、「Zaim」や「MoneyLook」、「Airレジ」や「スマレジ」、「MakeLeaps」に「misoca」など各種サービスと連携している。

岡本氏は「自分たちがすべてを開発する必要はない。熱意をもってサービスを開発している人々と一緒にやったほうがいいし、そのほうがユーザに選択肢を提供することができる」とコメント。

また、今回のイベントでは「Moneytree」が現在、「ScanSnap」を提供するPFUと連携し、ユーザをサポートする仕組みを提供しようとしていることも発表された。山口氏は規制緩和によって、スキャナによる領収書の電子保存がしやすくなったことを紹介した。

フリーランスとして昨年初めて確定申告を経験したという市川氏は、確定申告の内容を会計士の人にチェックしてもらった際に、使っているソフトの知名度がハードルになることを感じたそうだ。普段からMakeLeapsを使っていたこともあり、弥生がクラウドで使えることを知った市川氏は弥生を利用したという。

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技術の進歩とサービスの多様化、そして規制の緩和。様々な環境の変化から、確定申告を中心にお金をどのように管理していくのかということには大きな変化が訪れそうだ。

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