プロ仕様で価格10分の1のホームセキュリティ「Safie」が、「Makuake」で先行予約を受付開始

Yukari Mitsuhashi by Yukari Mitsuhashi on 2015.1.19

Safie

自宅や店舗などで設置カメラをWi-Fiに接続すると、スマートフォンでいつでも動画が確認できるスマートセキュリティシステム「Safie(セーフィー)」が本日発表されました。ネットワーク型 防犯カメラ本体は1.98万円、録画とアラート機能は月額980円と、従来のサービスより圧倒的に安価なことが特徴です。

プロ仕様の10分の1の価格で高性能

Safie-mobile

商業施設や公共施設などはもちろんのこと、家庭でもセキュリティのニーズは高まる一方。ところが、思うように普及していないのが現状です。それもそのはず。従来の防犯カメラの導入初期費用は50万円以上で、そこに5,000円から1万円の月額運用費用がかかります。高額であるにも関わらず、録画された動画の解像度は低く(そもそも動画ではなく連続静止画の場合も)、保存も端末のみに行われるためネットワーク越しに見ることができないという不便があります。

そんな課題をいっきに解決するソリューションがSafieです。Safieのセットアップは簡単。1台1.98万円だというカメラの設置を電源に挿して設置します。あとはカメラをWi-Fiに接続すれば、自動的にSafieのサーバーにHDの高画質動画が録画されます。現時点では3、4秒のディレイがありますが、今後これも改善していく予定だそう。

Safieは価格が安価なだけでなく、録画動画がクラウドに保存されるため、いつどこからでも動画を見ることができるのが利点です。リアルタイムでも過去にさかのぼっても確認でき、自分で設定した人にだけ情報へのアクセスを与えられます。また、経路、ストレージ上共に暗号化を施すことにより動画データの保護を行っており、ハッカーなどからの不正アクセスも防止してくれます。

BLEも搭載しており、カメラと様々なBLE対応子機との連携を視野に入れています。例えば、幼稚園で園児に配るキーホルダーにBLEタグが入っていれば、それらと連携し、子供が家に到着した際にお母さんに通知がいくようなことも可能です。その様子を動画で目視できるため、「見守り」を求める利用者に対してより安心感を提供できるのです。

個人的体験と得意の画像処理技術の掛け合わせ

Safie-team

近藤英憲さん(左)、佐渡島隆平さん(中央)、森本数馬さん(右)

Safieは、既にSo-net(ソネット)やエンジェル投資家などから、総額1億円ほどを資金調達しています。というのも、Safieの創業チームは、ソネットエンタテインメントの支援を受けて、ソニーからカーブアウトして設立されたモーションポートレートの元社員3名が立ち上げたスタートアップです。「ゾンビブース」や「ChouChou(シュシュ)」といったアプリに活用していた画像処理技術や顔認識技術を活かすことで、Safieが誕生しました。サービスの構想は、同社の代表取締役である佐渡島隆平さんの個人的な体験もヒントになっています。

「もともと、モーションポートレードで活用していた画像処理などの技術を活かして、スケールする事業を模索していました。そんな時に、家を立てていたんですが、セキュリティ会社を契約しようと思ったら、初期費用だけでも50万円以上かかわることがわかりました。ここに、さらに設置費用や月額費用がかかる。一般家庭にも、もっと気軽に導入できるスマートホームシステムを開発したらどうだろうと考えました」

米国の類似サービスには、2014年6月にGoogle傘下のNest社によって5億5,500万ドルで買収された「Dropcam」がありますが、Dropcamがハードウェア自体を開発していたのに対して、Safieが提供するのはあくまでクラウドレコーディングプラットフォーム。カメラ自体は、名古屋発のグローバルメーカー「エルモ」など協力先のメーカーが開発します。カメラメーカーに対してクラウド接続用ソフトウェアを無償提供し、ユーザーから月額課金で収入を得るモデルです。

ハードウェアメーカーと協業して事業展開していくSafieは、一般家庭への導入と同時に、スモールビジネスへのサービス提供も積極的に展開していきます。現在、日本国内で稼働中の防犯カメラは350万台と言われていますが、未だにその99%が録画データをクラウドには上げず、店内に保存している状態。一方、ネットワークカメラは年間100万台、年率20%で増えており、Safieもその安価かつ高性能なソリューションでこの市場に参入していきます。

クラウドファンディングの「Makuake」で先行予約を開始

Safie-Makuake

Safieは、本日の製品発表と同時に、Makuakeで資金調達のプロジェクトをスタートしました。Makuake上でSafie対応カメラを先行予約すると、通常より1ヶ月早く、また4割引の1万1,800円で購入することができます。今年4月に予定される量産後はオンライン販売を開始し、将来的には量販店での販売などの経路も開拓していく予定です。出資元であるSo-netと共に、ISPとセット販売するようなことも検討しているそう。

「Safieは、プロ用を越える仕様のサービスを、10分の1の価格で提供するものです。ハードの部分をメーカーさんが、そしてネットワークやプラットフォームを僕たちが開発することで、最高のプロダクトができるはずです。初年度のカメラ本体の販売台数は1万台を目指しています」

最近、特に都内のマンションなどでは防犯カメラの設置が増えていますが、その場所はエントランスやエレベーター内など決まった場所への設置に限られています。Safieのスマートモニタリングシステムが、気になる場所への追加のカメラ設置を十分現実的な選択肢にしてくれます。また、ホームセキュリティのみならず、不在時のペットの動向が気になる。共働き家庭で、放課後帰宅後の子どもの様子が気になるなど、様々なニーズに対応してくれそうです。

Yukari Mitsuhashi

Yukari Mitsuhashi

三橋ゆか里。東京在住のTechライター。フリーランスになる前は、日本のスタートアップ数社にて勤務。彼女のブログ「Techdoll.jp」は、海外のスタートアップを日本市場に紹介している。映画「ソーシャル・ネットワーク」の日本語字幕と吹替を監修。Twitter アカウント @yukari77

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